フミヤ涙の弔辞…桂小金治さん告別式
肺炎のため3日に死去した落語家でタレントの桂小金治(かつら・こきんじ、本名田辺幹男さん=たなべ・みきお)さん(享年88)の葬儀・告別式が11日、東京・桐ヶ谷斎場で営まれた。歌手・藤井フミヤ(52)と俳優・柴俊夫(67)が弔辞を読み、タレント・せんだみつお(67)ら160人が参列。着物姿の小金治さんが眠るひつぎには愛用の扇子と手ぬぐい、米ハワイの友人から贈られたレイが納められた。
25年間の親交があった藤井は「東京のオヤジでした。自分の家族のように面倒を見てくれて、皆での食事会、幸せでした」。病室で言葉を発せなくなった小金治さんが、指で「3」「9」を作り感謝(サンキュー)の心を妻の良子さんに伝えたことを明かし「師匠は人を楽しませる名人です。最後の最後まで指でダジャレをするなんて…」と涙ぐんだ。
柴も「師匠、さみしいです。やっと僕も歳をとって、人生を語れると思ってたのに」と涙声だった。