菊五郎、イキな弔辞で三津五郎さん送る
21日に膵臓(すいぞう)がんのため59歳で亡くなった、歌舞伎俳優坂東三津五郎さんの葬儀・告別式が25日、東京・青山葬儀所で営まれた。会場には尾上菊五郎(72)、SMAPの木村拓哉(42)ら約5000人の弔問客が訪れ、三津五郎さんに最後の別れを告げた。喪主を務めた長男の坂東巳之助(25)は「まだまだたくさん楽しい思いをさせていただきたかった」とあいさつし、涙を誘った。
葬儀では、歌舞伎俳優・尾上菊五郎(72)が弔辞を述べた。お城が好きだった三津五郎さんを懐かしみながら「あなたは彦根城、姫路城も好きですけど、ホステス嬢もキャバクラ嬢も好きでした。向こうの世界に行ったら向こうのネオン街でもって、いい店を探しておいてください」と呼びかけた。三津五郎さんとは1カ月前に病状の経過や仕事の話をしたのが最後になったという。「残念です」と無念さをにじませたが、喪主を務めた巳之助の成長に期待しており、「先輩としてきっと立派な役者にしてみせます」と約束を交わしていた。