歌舞伎俳優の中村歌江さんが死去
歌舞伎俳優の中村歌江=なかむら・うたえ=(本名・中山幸男)さんが26日、肺炎のため、都内の病院で死去したことが27日、発表された。83歳。東京都文京区出身。
通夜は4月2日午後6時から、葬儀・告別式は3日午後1時から、東京都台東区上野公園14-5、寛永寺輪王殿 第二会場で。喪主は甥の中山秀治氏。
昭和26年(1951年)、六代目中村歌右衛門に入門し、10月の大阪歌舞伎座公演で中村歌次を名乗り、初舞台。32年(1957年)7月、歌舞伎座で二代目加賀屋歌江を襲名。平成8年(1996年)4月、歌舞伎座公演で初代・中村歌江と改名し、幹部昇進。時代物の局、世話物の女房や廓の番新のほか、老け役にも取り組み、舞台を脇から支える貴重な女方だった。
最後の舞台は平成27年(2015年)、歌舞伎座「一本刀土俵入」の庄屋女房。