石井慧、林明日香にささげる完勝
「IGF」(20日、福岡国際センター)
北京五輪柔道男子100キロ超級覇者で格闘家の石井慧(26)が、ケリー・ショール(41)=米国=に163秒で完勝した。左フックで優位に立ち、1度は逃げられたアームロックを再度決めてタップを奪った。危なげない白星に「相手はブランクがある。(勝利は当然で)次につながる試合内容を考えていた」と自信の表情を見せた。
愛する人に勝利をささげた。この日、歌手・林明日香(23)との熱愛が判明。03年の林のデビュー時からファンで手紙や花を贈っていた石井は、長年の思いを実らせたことに「最高。感無量」と笑顔を見せ、「負けたら彼女も悪く言われる」と結果を出して満足そうだった。共通の知人を通して対面したのをきっかけに、昨年大みそかの試合後に正式に交際をスタートさせた。
2・23後楽園大会での試合時は「シーメー(飯)を3食作ってもらっていた。(味は)おいしい。感無量です」とのろけた。今回の帰国では、林が大阪で舞台出演のため、まだ会っていないという。離婚経験がある石井は、結婚について聞かれると「ノーコメント。分からない。あまり言うと怒られる」と含みを持たせつつ、「僕は常に4番バッター」と発言。“決めるときは決める”男と連想させた。
今後は20年リオ五輪を見据え、4月に米バージニア州で行われる全米体重別選手権に出場する。5月のIGF参戦も宣言し、相手には2月に対戦が流れたジェフ・モンソンを希望。林の来場については「見に来ると(勝利への)色気が出てくるので、来ない方がいい」と照れていた。