コロナ禍がeスポーツ界も直撃 都内の名物イベント開催中止…存続のため支援金を募集
シューター、格闘、パズル、スポーツ競技などさまざまなジャンルのゲームファンを巻き込み話題となっているeスポーツ。ステイホーム期間中、特に意識もせずスマホやパソコンでeスポーツを始めた人も多いのではないでしょうか?
近年、日本国内ではさまざまなeスポーツの大会が開催されていますが、今ゲームファンの間では1月9、10日に浅草橋ヒューリックホールで開催予定だった「クーペレーションカップ」という大会がコロナ禍の影響で中止になってしまったことが大きな話題になっている。
「クーペレーションカップ」はゲームセンター「ゲームニュートン」経営者であり、株式会社ユニバーサルグラビティー代表を務めるなど対戦格闘ゲームの最前線で活躍する松田泰明さんが主催する歴史ある格闘ゲーム大会。初心者でも1からeスポーツができる場所を協力して作っていこうという独特のスタンスの大会で、コロナ禍の中でもどうにか開催できるよう調整していたが、急速なコロナ感染拡大によりやむなく中止の決断に至ったという。
◇ ◇
松田さんが感じるクーペレーションカップ、eスポーツの今後の展望について話をうかがった。
野中比喩(以下「野中」):オフライン中心の時代から初級者でも参加しやすいように配慮されたイベントを開催していただき、私自身いつの間にか見に行くだけのファンからプレイヤーに変わっていました。本当に有り難く思っています。イベントを支えてくださってる立場として、松田さんは現在のeスポーツシーンについてどう感じておられるのでしょうか?
松田:昔では考えられないくらい注目を浴びていて本当にありがたく思っております。世界のeスポーツ全体から見ると格闘ゲームはまだまだかもしれませんが日本では凄く人気がありますしメーカーさんも力を入れています。
野中:イベント運営される中で今後の展望を感じることはありますか?
松田:一過性のブームでは終わらない手応えは感じております。今はコロナで殆ど全ての大会がオンライン開催となっていますが一日も早くコロナが収束してクーペレーションカップのような様々なオフラインのイベントをやりたいです。オフ特有のあの空気感は大切にしたいです。
野中:オフ特有のライブ感というのは一度肌で感じるとゲーム好きには込み上げてくるものがありますね。先程ツイートを拝見したのですが、今回クーペレーションカップの日にオンラインで「ストリートファイター3rd STRIKE」のイベントをされると告知されてましたね!
松田:こちらは、普段クーペレーションカップで大活躍しているトッププレイヤーたちによる、10本先取イベントになります。今回のクーペレーションカップ中止などへの支援に対する恩返しの意味も含めた配信イベントとなっています。皆、企画を説明して賛同してくれたプレイヤー達によるハイレベルな試合です。全試合、各キャラクターのトッププレイヤーばかりです。
野中:「ストリートファイター 3rd STRIKE」を知らない人にこそ見ていただきたい配信になりそうでわくわくしています!プレイヤーがかっこよく見える場所を常に考えてこられた松田さんだからこそ実現した配信ですね!
◇ ◇
現在「クーペレーションカップ」は中止に伴う損害をおぎなうため支援金を募っています。
http://www.cooperationcup.com/newsite/18th-coope-support/
また今回のニュースに追い打ちをかけるように1月8日から松田さんが経営する「ゲームニュートン」は東京都の緊急事態宣言により補助金をともなわない時短営業に追い込まれてしまった。松田さんのご活動、すべてのeスポーツファン、ゲームファンにとってかけがえのないイベントや場所が存続できるよう願いたい。(野中比喩)