ジョジョイベントで共演「ようこそジョースター家へ!!」歴代主人公の歓迎にファイルーズあい涙
荒木飛呂彦氏による人気漫画「ジョジョの奇妙な冒険」のアニメシリーズで、歴代主人公を演じた声優が初集結したイベント「The Animation Spesial Event~ジョースター 受け継がれる魂~」が4日、横浜市のパシフィコ横浜で開催。配信イベント終盤には第6部「ストーンオーシャン」のアニメ化がサプライズ発表され、シリーズ初の女性主人公・空条徐倫(くうじょう・ジョリーン)役のファイルーズあいが登壇。歴代主役声優に迎えられ、感激の涙を流した。
第1部「ファントムブラッド」主人公ジョナサン・ジョースター役の興津和幸
第2部「戦闘潮流」主人公ジョセフ・ジョースター役の杉田智和
第3部「スターダストクルセイダース」主人公・空条承太郎役の小野大輔
第4部「ダイヤモンドは砕けない」主人公・東方仗助役の小野友樹
第5部「黄金の風」主人公ジョルノ・ジョバァーナ役の小野賢章
「ようこそジョースター家へ!!」5人から迎えられたファイルーズは感極まり、涙混じりに「人生でつらい時にジョジョに救われることがありました。たくさん勇気をもらった徐倫を演じることをうれしく思います。ジョジョに導かれた声優という職業。ジョジョへの愛がお芝居を通して伝わればうれしいです」と決意を語った。
配信イベントは無観客で行われ、興津和幸、杉田智和、小野大輔、小野友樹、小野賢章のクロストークからスタート。アニメシリーズ(計156話)を通してアフレコ台本に記載された「ッ」の総数が9979個であった検証結果に5人は大盛り上がり。小野賢章は「確かに台本修正は“ッ”しかなかった気がしますもん。ほぼ追加の“ッ”だけでした」とアフレコ現場を振り返った。ちなみに1話平均では「ダイヤモンドは砕けない」の70.1個が最多だった。
小野賢章が裸足でアフレコに臨んでいたエピソードを語ると、小野友樹が「一緒だ。俺もそう。特に“ドラララッシュ”の時はやっていました。指でつかむ感じ…なんかうれしいな」と呼応。思わぬ共通点に2人は笑顔になった。
小野大輔は大学時代に第5部に心酔し、登場キャラクターのブチャラティの髪型にしたことを「学生ならではのこじらせ方をしました。おかっぱですよ。若者たちの話で自分に重なる部分がありました」と振り返り、主人公を演じた以外で気になる部を質問。杉田は第3部でジョジョの漫画連載に初めて触れことを明かし、当時の格闘ゲームでお気に入りのジョセフ・ジョースターを使用していたエピソードを披露。その後、第2部の主役を演じた経緯に感慨深げだった。
後半はファン投票で選ばれた各部のベストシーンを発表。1位は生アフレコが披露された。各1位は1部が「ジョナサンの最期」。2部が「シーザーの死」。3部が「承太郎vsDIO」。4部が「仗助vs吉良義景」。第5部が「ジョルノvsギアッチョ」だった。
杉田智和はシーザーの死を受けたジョセフの悲痛な叫びを熱演。シーザー役の佐藤拓也、リサリサ役の田中敦子との当時のアフレコを振り返り「あれ、あと何週だろう。こんなに時間進んでほしくないと感じたことなかった」と、作品への思い入れを語った。
その後、ファイルーズを加えて6人の主役がそろった壇上。約2時間半のイベントがフィナーレに近づき、興津和幸は「スタッフの熱い思いに、ただただジョジョであろうとしてきました。今、ここに6人並んでいることが幸せです」とあいさつ。荒木飛呂彦氏からビデオメッセージを通した激励を受け取り、それぞれがジョジョとして誓いを新たにしていた。今回のイベントは米国、台湾、マカオ、香港、シンガポール、タイ、韓国、中国でも配信。世界中にジョジョの魅力を伝えていく。
(よろず~ニュース・山本 鋼平)