「聖地でエヴァを見たい」 街で唯一の映画館に他県からもファンが巡礼
3月8日に公開され、1カ月で興行収入が70億円突破というメガヒットを記録している映画「シン・エヴァンゲリオン劇場版」。今作の“聖地”として最も注目されているのが、メガホンを取った庵野秀明監督(60)の故郷で、作中にもたびたび登場する山口県宇部市だ。10日からは市内で公開記念パネル展が開かれるなど、町中で盛り上がりを示している。
そんな宇部市内の唯一の映画館が、7つのスクリーンを持つシネマコンプレックス「シネマ・スクエア7」。もちろん、「シン・エヴァンゲリオン-」も上演している。同館の関係者は「“聖地”の宇部でエヴァンゲリオンを観覧したいというお客さまは多いように感じます」と語った。実際、公開後2週間ほどは、約200の客席は連日満席。1カ月を経た現在でも客足はそれほど鈍っていないという。
県内のみならず、広島県や福岡県などから車で来場する客も多いとか。関係者は「どこからこられたかはわかりませんが、いろいろ戸惑われている様子をお見かけすると、初めて来られた方なのかな…と感じることは多いです。やはり、町として盛り上がりはありますね」と明かした。
宇部が庵野監督の故郷であるのは有名な話で、同館でも「これまでも、エヴァンゲリオンが上映される時は、他の作品よりお客さまは多かった」といい、「公開が延期になっている間も、お好きな方はポスターのモデルになっているところを回られたりしていたようです」。作中に登場するJR宇部線・宇部新川駅にもファンが多数訪問しているといい、コロナ禍でもアニメ作品の“聖地巡礼”の強さは相変わらずのようだ。
(よろず~ニュース・福島 大輔)