明治とシャアの絆が生んだ「地球低GI値作戦」…『機動戦士ガンダム』との熱すぎるコラボ

 大手食品メーカー明治は、今年3月から来月31日までを応募期間に、明治アーモンドチョコレート×『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』キャンペーンを実施中だ。対象賞品の購入レシートを使って応募する。オリジナルカラーのνガンダムプラモデル、オリジナルQUOカードなどの賞品以外に、気合が入りすぎた「開発ストーリー」が話題に挙がっている。

 ~一年戦争終結から13年後の宇宙世紀0093年。“シャア専用アーモンド”を開発し、低GI値によって真のニュータイプに目覚めたシャア・アズナブルは新生ネオ・ジオン軍を率い、自らが総裁となって地球連邦政府に対して宣戦布告を行った。一方、アムロの所属するロンド・ベル隊はシャアに対抗するため、明治アーモンドチョコの“新形態パウチ型”とサイコ・フレームを搭載した“低GIνガンダム”の開発に成功する。(中略)シャアの思惑によって低GIに目覚めたと知る由もないアムロ達。シャアは地球上で暮らす人類に対して「地球低GI値作戦」を実行に移す。~

 GIとは食後血糖値の上昇を示す指標、グライセミック・インデックス(Glycemic Index)の略で、GI値55以下ならば低GI食品となる。同社は明治アーモンドチョコレートのGI値が24であることに着目。担当者は「“甘いものは太る”という固定概念を覆すべく、『GI値=新しい価値』という考え方を世に打ち出し、『低GI』という価値をプロモーションの軸にしました」と説明した。その上で「そもそも『明治アーモンド』『明治マカダミア』は社内では“赤箱”と呼ばれており、ブランドの象徴カラーです。『赤い彗星』と呼ばれるシャア・アズナブルとは強い親和性、絆を感じておりました。メイン購買層は40~50代の男性でもあり、ガンダムというコンテンツの世代と合致していることも大きいです。シャアに『明治アーモンド』を背負ってもらうにあたり、ただ単に“色が赤”というだけでは深み、面白みがないため、シャアにはもっと商品の知られざる本質価値を伝えてもらいたいと考えました」と続けた。

 同キャンペーンは昨年3月、同9月開始のものに続く第3弾。「過去2回は非常に好評でした。ガンダムファンを中心としたお客様はもちろんですが、流通関係者の上層部にも“ガンダム世代”が多いことから、本キャンペーンを応援してもらえることが多かったように感じています」と振り返った。今回についても「9月のキャンペーン応募数を上回る推移で好調です」と手応えを口にした。

 過去2回は、1979年のテレビアニメ『機動戦士ガンダム』とのコラボで「低GIと出会ったシャアがニュータイプに覚醒し、ジオングに搭乗するという本編の流れで進行しています」と担当者。今回はシャアとアムロの“最終決戦”が描かれた作品と同じく「一連のコラボの<集大成>と考えており、従来にも増して景品数を準備していますので、キャンペーン・商品の魅力を伝えていきたいと考えております」と決意を語った。

 前述の「開発ストーリー」は主にマーケティング部門・宣伝部門が中心になり考案。「版元・代理店からのアドバイスをもとに、スタッフみんなで真剣に考えました」という。売り上げやSNS上の盛り上がりが活力の源で、今後もさまざまなコラボが検討されている。

 ただ、明治の本分を見失うことはない。「コラボはあくまで手段です。依存しすぎず、あくまで『明治アーモンドチョコレート』を中心としたナッツチョコシリーズのおいしさ、こだわり、価値をお客様にもっと知っていただきたい、伝え続けたい。そう考えております」と気を引き締めた。新たな消費者開拓への挑戦は続く。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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