深夜まで撮影、寝室にカメラ…中国アイドルオーディション元練習生が明かす共同生活
中国制作の動画配信サービス・WeTVで配信されたグローバルアイドルオーディション番組「創造営2021」に、日本から参加していたサンタ(賛多=23)、力丸(27)、ミカ(22)が11人組ボーイズグループ「INTO1(イントゥーワン)」のメンバーとしてデビューする。同番組に出演していた元日本練習生・原部凌(17)と都築雄哉(21)がハードな撮影の裏側と90人の共同生活を語った。
「創造営-」は視聴者による人気投票でデビューメンバーが決まるオーディション番組シリーズ。「-2021」では「国際化」をテーマの一つに掲げ、中国、日本、ロシア、タイなどから90名の練習生(うち17名が日本練習生)が参加した。12月頃から撮影地の中国・海花島に集合し、共同生活を送りながらデビューを目指して切磋琢磨した。
3月中旬の第1回ランキング発表で落選し番組から去った元練習生の都築は「練習や撮影時間が長かった。終わるのが夜中とか」と語り、特に大変だった回として90人の練習生が群舞を披露した主題歌の撮影を挙げた。
「90人いるので、メイクを順番にやっていくとどうしても早い人が出てくる。夜中の3時からとか」。早朝のメイク後の撮影も長時間に及んだという。「(終了が)24時とか23時とか。本当に、撮影自体が朝11時くらいから始まるとして、13時間くらいずっとご飯以外ぶっ通しでやっている。次の日も朝3時からメイクの人がいて、3日間くらい続いたので結構地獄でした(笑)」と撮影を振り返った。
同じく第1回のランキング発表まで出演していた原部は「完全にオフの日は中国の新年(旧正月)の時と次の日くらいでした。それ以外は何かしら撮影が入ってました」と明かした。創造営2021では毎週更新される約2時間のメイン番組の他に「宿舎日記」や「練習室」と呼ばれるサブ番組も配信。選抜メンバーによる人狼ゲームや番組と連動したスポンサー企業のCMなどもある。練習生はレッスンと撮影づくしの日々を過ごしていたという。
さらに、練習生が生活する宿舎では食堂やレッスン室だけでなく廊下や寝室にもカメラが設置され、常に行動を記録。”素”の様子は主にサブ番組で公開された。都築は「つらいですよ本当に。何回ぶっ壊してやろうかと思いました(笑)」と冗談交じりにカメラについて語った。
当時は二段ベッドの上段に寝ていたといい、「顔のここら辺(すぐ近く)にあるので寝顔が映らないようにしようと思ったらこっち(反対側)にもカメラがあるんですよ。複数あるので。『もういいや』ってなってきます。だんだん(笑)」と話した。
カメラがないのはシャワールームやトイレ等のサニタリー空間のみ。「シャワールーム(ブース)が8個くらいあるんで、いろんなところから英語や中国語の歌だったり(が聞こえてきた)。水掛け合って『うわー!』とか、全然静かな空間がないんで、集団生活ならではの賑やかさっていうのをすごく感じました」と懐かしんだ。
原部は今回の出演経験を振り返り「すごいステージに立っているんだなって」と感謝。中国番組の特徴について「演出も炎が上がったり、床が3Dで綺麗に演出されたりとか、そこがすごく魅力だなと思いました」と笑顔を見せた。
(よろず~ニュース・今井 佳奈)