「Z」から「逆襲のシャア」までのガンダム新作を アムロ役・古谷徹が熱望「ライフワーク、僕の分身」
声優の古谷徹(67)が27日、都内でアニメ映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』(5月21日公開)のメディア向けトークイベントに出席し、自身が演じるアムロ・レイが『機動戦士Zガンダム』から『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に至るまでの軌跡を描く新作を熱望した。
俳優の及川光博(51)とのイベント終盤、古谷はアムロについて「“THE ORIGIN”の8歳から“逆襲のシャア”の29歳までを演じ、“閃光のハサウェイ”にも出させていただきました。アムロ・レイという男の一生を全部演じたいと常々思っています。ですから“Zガンダム”から“逆襲のシャア”の間をいつかアニメ化していただいて、そのアムロも演じたい。僕にとってはライフワークであり、アムロは自分の分身だと思っています」と語った。作品の時間軸、宇宙世紀年表上では「機動戦士ガンダム」がU.C.0079、「Zガンダム」がU.C.0087、「逆襲のシャア」がU.C.0093、「閃光のハサウェイ」がU.C.0105の流れ。事象でいえばクリプス戦役と第一次ネオ・ジオン戦争から、第二次ネオ・ジオン戦争の間を指す新作を希望したことになる。
アムロとシャア・アブナブルが最終決戦を行った1988年公開の『逆襲のシャア』は、古谷にとって最も思い入れの強い作品だという。「タイトルを見て、なんだよシャアが主役か、と思いましたが、台本を読むとアムロが格好いいじゃないですか。サザビーの脱出ポットをアクシズにめり込ませている時点で(シャアに)勝っている。それがうれしくて。アムロの魅力を再確認する作品だなと思いました」と振り返った。また、アムロの恋人チェーン・アギを挙げ「シリーズで一番好きな女性です。古谷徹のタイプです。すごくかわいいんですよ、彼女は」と話した。
「閃光のハサウェイ」ではアムロも“登場”する。「(富野由悠季氏の原作)小説には出なかったので、えっと思いました。台本読むまでが楽しみでした。また演じることができてうれしかった」と感慨を抱いた。映像美や演出の進化に感心した上で、過去のガンダム作品と比較して「主人公が成人で職業を持っていて、軍人ではないのが新しい。主人公がなかなかモビルスーツに乗らないのも、今までと全然違いますね。共通点としては、ニュータイプの男性と女性が出てきて男2人と女1人なのは、アムロ、シャア、ララァを彷彿させていますね」と指摘した。
ちなみに、この日の衣装は「逆襲のシャア」でアムロが着用した制服がデザイン。主催者から贈られ喜んだ。愛知・名古屋で行われる世界コスプレサミットに審査員として毎年参加しており「必ずコスプレするのですが、アムロの衣装はファーストのものしか持っていなかった。本当にうれしい。今年はこれで参加します」と感謝していた。
(よろず~ニュース・山本 鋼平)