「コスプレ併せ」「アホ毛」って何?グラドル青山ひかるの『コスプレ道』変身して自分好きに
コスプレには実践する者にしか分からない世界がある。そこで、アニメやゲームのキャラクターに扮するコスプレイヤーにして、グラビアアイドルの青山ひかるに登場いただいた。映画「グレーゾーン」(6月4日公開)に出演する青山は、表現者の立場からその魅力をどう捉えているのだろうか。
-コスプレ歴を。
「実際に初めてしたコスプレは19歳で、『東⽅Project』の霧⾬魔理沙です!デビュー前に友達と2人で、SNSには公開せず、趣味の範囲で楽しんでいました。(2013年の)デビュー後は仕事の合間にコスプレ併せをたくさんしてきました。イベントに初めて出たのはその年のコミックマーケットで、『とある科学の超電磁砲』を併せしました。私は佐天涙⼦をしてお馴染みの『うっいはる~っ!』をやらせていただきました。コスプレ歴は通算で8年になりますね。芸歴よりちょっと⻑いです」
ちなみに「コスプレ併せ」とは、テーマを絞って複数人でコスプレをし、撮影や交流を楽しむこと。「併せした」は、その動詞だ。
-これまでコスプレしたキャラや今後挑戦してみたいものは?
「よくやっていたのは『ラブライブ』の⽮澤にこです!その繋がりで、絢瀬絵⾥の妹、絢瀬亜⾥沙も。ラブライブの新作『スーパースター!!』の嵐千砂都ちゃんも最近しました。やりたいコスプレはたくさんあるんですよ~!『ペルソナ5』の佐倉双葉に、『エヴァンゲリオン』の真希波・マリ・イラストリアス、 『艦これ』(艦隊これくしょん)の球磨、『化物語』の忍野忍コスプレリベンジ!『半妖の夜叉姫』のもろは、『炎炎ノ消防隊』の環古達、『ウマ娘』の誰か!『デジモン』のコスプレもやってみたいですね」
-キャラ選びのポイントは。
「⾃分が好きな、⾃分に合っているキャラをよく選びます。たまに体型を無視してしまうんですけども(笑)。うまくできた時は達成感があります!⾃分が好きなキャラクターになるのが一番、⾃分の⼼的にも良いかと!いつもそう思ってコスプレしています。似合っていなかったらテンションが下がりますので、いくら好きでもコスプレはしないですね」
-これまでのエピソードを。
「『艦隊これくしょん』の球磨、こちらのウィッグを⾃分で作りました!撮影会でやる予定だったのでロングウィッグを購⼊して髪⾊にこだわって。前⽇の深夜にコツコツとセットしていたことを今でも思い出します。本当に⼤変でした!針⾦をホームセンターで購⼊し、ウィッグの上に固定して髪の⽑を巻き付けて、髪の流れを気にしながらやりました!もっと⻑くてボリュームあるアホ⽑なのですが、これ以上髪の⽑を巻き付けるとヘタってしまうので、あれが私には限界でした。不器⽤なりに一番うまくできたと思っています。最近はウィッグセットをshotacさん(※コスプレウィッグのカリスマ美容師) に依頼しています。ウィッグは失敗することが多いので、これからはやっぱりプロに頼むことにしました。早いし的確なセットで…本当に尊敬します!」
補足すると、「アホ⽑」とは、頭髪から跳ねるように飛び出したアニメの誇張表現的な毛のことを意味する。
-なぜ、コスプレをするのか。
「⼈によると思うんですけれども、私の場合は全く違う⾃分になれると思ってコスプレしています。なので、⾃分のそのものの素材はあまり使わず、ガッツリとメイクやリフトアップ系のテープなどを使って⾻格から変えていく感じです。あんまり⾃分が好きじゃないので、好きなキャラクターになって⾃分のことを好きになろうとしています。やっぱり、こういう活動している⼈たちは⾃分が好きじゃないと続けられないので 私の中でコスプレはモチベーションにもなっています!ありがたいことに、みんなから褒められることによって快感もあります!そこは誰しもあるところだと思います」
-今回の映画出演で⼥優としてコスプレ体験は⽣かされたか?
「とてもありがたいことですね!好きなことをお仕事にしていくのは、一番精神的にいいです。今後もコスプレができる⼥優としてたくさん活動して⾏きたいと思いました!プライベートでは好きなキャラクターをたくさんしていきたいです。時間とお⾦があれば(笑)。ガッツリコスプレのイメージも周りにつけていきたいと思っています!頑張ります!!」
映画「グレーゾーン」では、ゴスロリ・ファッションで、いつもアニメ・キャラクターのぬいぐるみに話しかけている極道一家の次女役を演じている青山。その背景にある「コスプレ愛」を踏まえて見ると、より一層、彼女の世界観が伝わってきそうだ。
(デイリースポーツ/よろず~ニュース・北村 泰介)