『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に富野由悠季「決着への道を拓くもの」
アニメーション映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』の11日公開を控えた4日、原作小説を執筆した富野由悠季氏(79)が感想を寄せた。
アムロとシャアの最終決戦を描いた『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(1988)から12年後を舞台にした本作に対し、「逆襲のシャア」で監督を務めた富野氏は「今回『閃光のハサウェイ』は映画らしい導入部から、ハサウェイという新しいキャラクターを追い上げていくプロセスは期待を抱かせてくれる。この前の物語『逆襲のシャア』はぼくにとっては収まりが悪い部分があって、小説版でガンダムを終らせる魂胆をもって、『閃光のハサウェイ』を上梓させてもらったのだが、さらに映画版は今日のアニメ技術の上に、新たな解釈をもってガンダムの総体の決着への道を拓くものになっている」と、肯定的な評価を述べている。
本作は第二次ネオ・ジオン戦争(シャアの反乱)から12年後、U.C.0105を舞台に、反地球連邦政府運動「マフティー」を率いる主人公ハサウェイ・ノアを中心に描かれた物語。アムロ・レイとシャア・アズナブルの理念と理想、意志を宿した戦士として道を切り拓こうとするハサウェイだが、連邦軍大佐ケネス・スレッグと謎の美少女ギギ・アンダルシアとの出会いがその運命を大きく変えていく。
(よろず~ニュース編集部)