「『ガンダムの世界』にならないためにガンダムを使う」 地球守るプロジェクト「GUDA」発表
バンダイナムコグループは15日、都内で開催された「第一回ガンダムカンファレンス」で、人気アニメシリーズ「機動戦士ガンダム」を活用したサステナブルプロジェクト「GUNDAM UNIVERSAL CENTURY DEVELOPMENT ACTION(GUDA)」を発表した。
発表会では、ガンダムのプラモデル(ガンプラ)の発売45周年を迎える2025年までの新たなガンダム戦略を紹介。GUDAのプログラムとして、組み立てたガンプラを回収し、最先端技術であるケミカルリサイクルによって新たなプラモデル製品へと生まれ変わることを目指す「ガンダムリサイクルプロジェクト」や、向き合っていくべき社会問題に対して、革新的なアイデアや技術を募集する「ガンダムオープンイノベーション」の実施を明かした。
ガンダムシリーズは環境問題、人口の問題といったテーマも扱っており、作中では世界が滅びる場面も登場する。同作を起用したSDGs(持続可能な開発目標)戦略について、慶應義塾大学大学院制作・メディア研究家教授の蟹江憲司氏は「新しい方向性。『ガンダムの世界』にならないためにガンダムを使う」と分析した。
プロジェクトのきっかけについて、バンダイナムコエンターテインメントCGO(チーフガンダムオフィサー)・藤原孝史氏は、「ガンダムというキャラクターが40年続いて、近年いろんな業界の力が入ることで、これまで想像つかなかったことが実現できた。その中で、キャラクターのためにどうあるべきか。今後のバンダイナムコだけでなく、広くガンダムのためにどうあるべきかと考えたときに、このような活動を推進していくべきだと考えた」と説明した。
「機動戦士ガンダム」は1979年に放送開始されたテレビシリーズアニメから、40年以上にわたり様々な作品へ展開されている。今月11日には、劇場版「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」が公開された。
(よろず~ニュース編集部)