「パソコンのガラスケースが突然破裂した」という報告が話題 室温との温度差に注意
ガラスケースが砕け散り、中身がむき出しになったデスクトップ型のパソコンと血の付いたティッシュ…。
熱を持ったパソコンのガラスケースが突然破裂したという報告がSNS上で大きな注目を集めている。いくつかの画像を添えてその惨状を紹介したのは中国にお住まいでCG制作を手がける「七色のメモ帳」さん(@finmeteor)。
七色のメモ帳さんは事故発生当時、3日間連続でCGのレンダリング作業をしていたということ。この報告に対し、SNSユーザー達からは
「ガラス屋のものです。お察しの通りおそらくはガラスの板厚方向での温度差による熱割れですね。温度差を抑えるようにガラスから熱源を離したり、排熱量や排熱方向に気をつけることが大事ですね。板厚は熱くなるほど一般的に温度差がつきやすくなるので注意が必要です。お大事に…」
「こんな状態は初めて見ました...
注意しようにも自分たちの職種だとレンダリングは日常茶飯事なので注意しようもないですね。お怪我がひどくなるようでしてら病院に走ってください~」
「恐らく縦置きの問題ですね…
見る限りグラボはcolorfulのgtx1060ですが、このグラボの厚さは2.7スロット、縦置きには要注意です。グラボの下の方に熱い空気が溜まったのが原因かもしれません。」
「普通のガラスならもっと大きな割れ方ですが、強化ガラスは何もしなくても小さく角のある割れ方するので本当に危険です。車のフロントガラスも強化ガラスからより安全な張り合わせタイプの物に変わっています」
など数々のコメントが寄せられている。
七色のメモ帳さんに話を聞いた。
中将タカノリ(以下「中将」):この問題が発生した際のシチュエーションをお聞かせください。事前に異常は見られたのでしょうか?
七色のメモ帳:8月9日午後5時半ごろ、いつも通りにレンダリング作業しているとガラスが突然破裂しました。事前の異常はなかったと思います。
今回は未公開のゲームCGをレンダリングするため3日間電源を切らずにPCを使用していました。以前にも5日や一週間くらいレンダリングしていたことがありますが、今回のような事件は初めてのことで驚きました。
中将:原因として思い当たられることはありますか?
七色のメモ帳:狭いPCケースに無理矢理に3つグラボを入れていました。
縦のグラボとガラスの距離が近すぎたのかと思います。ガラス屋の方からも指摘のコメントをいただきましたが、エアコンをつけた室内の温度が24度くらいなので、たしかに温度差が原因になった可能性が高いと思います。
中将:今後の対策として考えておられることはありますか?
七色のメモ帳:飛散防止フィルムを貼ることにします。でも結局、鉄カバーのPCケースを買ったのでこれで安全安心です(笑)。
中将:お怪我の経過についてはその後いかがでしょうか?
七色のメモ帳:手と足はちょっと擦り傷になりましたが大丈夫です。大きな怪我がなくてよかったです。もしグラボのファンがガラスを吸って飛ばし、目や顔に傷がついていたらと思うと怖いですね…。
中将:これまでのSNS上の反響についてご感想をお聞かせください。
七色のメモ帳:最初はただTwitterでCGをやってるフォロワーさんに気をつけてもらうよう伝えたいだけだったので、こんな大きな反響があるとは思いませんでした。
◇ ◇
七色のメモ帳さんに大きな怪我が無かったことは不幸中の幸いだ。パソコンを自作されている方はぜひ七色のメモ帳さんの報告を参考にし、その利用にはご用心いただきたいと思う。
(よろず~ニュース特約・中将タカノリ)