宇垣美里アナ、アニメで身につけた「同性愛」の世界観 「私たちの世代の女性は強い」

 小説から漫画まで、幅広い読書家として書評なども手掛けているフリーアナウンサーの宇垣美里(30)。このほど、よろず~ニュースの単独インタビューに応じ、大好きな漫画やアニメの魅力、さらに文化的意義までも語り尽くした。

 宇垣アナがアニメと出会ったのは、幼稚園時代。「『美少女戦士セーラームーン』がはやっていて、小学校になると『カードキャプターさくら』でしたね。あとは『ONE PIECE』も読みましたし、雑誌で言うと『りぼん』『ちゃお』も読んでました」という。

 本格的な文学作品も、親しみやすい漫画・アニメも、宇垣アナにとっての“価値”は変わらない。「基本的にフィクション、物語が好きで、本も好きだし、漫画もアニメも好き、映画も舞台も好き。出力方法の違いがあるだけで、違いも貴賤もあるとは思っていないです」と言い切った。

 そんな中で、漫画やアニメの魅力については「やはり、すごく取っつきやすいというか…。本や小説ではできない、漫画じゃないとできない表現の仕方があると思うし、実写では描けないけどアニメなら描けるものもある」と分析した。

 さらに、いわゆる“オタク文化”が市民権を得たという部分もあると指摘。「大人向けの作品も増えてきたのかなと思いますし、私よりもうちょっと年上の方だと『オタク』って言われて忌避されたものが、私の世代ではいじめられたり、迫害されたりすることはなかった」とし、「それを好きって言っても受け入れられる社会になったし、メインカルチャーの一つとして認めれている。ある意味、社会の成熟なのかなと思いますね」と話した。

 アニメとの出会いが、自らに与えた影響も大きいという。「セーラームーンやとカードキャプターさくらを見て育ったから、私たちの世代の女性はとっても強い。自分たちで戦うし、守る人が多いと思います。守られてるだけのお姫さまじゃないというか…。あと、カードキャプターさくらは、いろんな形の愛を描いているので、生まれたときから同性愛、異性愛にそこまで特別視もなかった」と明かした。

 高校入学後に漫画を読む機会が増え、大学時代に1人暮らしをしたことで、「深夜帯のアニメも見られるようになった。寝ずに見続けてたときもあります」という。自ら「オタクだと思います」という宇垣アナは、「漫画やアニメが、より『子どものものではなくなった』からこそ、描かれ方とか世界観の深さがどんどん進んでいる」と分析した。

 その上で「日本の漫画やアニメが、海外の方がたくさん見る中で、海外からも育ってきている。アメリカはもちろん、中国や中東とかでも海外のアニメも楽しめるようになっていて、さらにどんどん成熟していくと思うので、これからどんなものが見られるようになるかも楽しみです」と期待を語った。

(よろず~ニュース・福島 大輔)

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