漫画家・水野英子氏 “レジェンド”に囲まれたトキワ荘での7カ月を回顧
漫画家の水野英子氏(81)が17日、東京・トキワ荘マンガミュージアムで、特別企画展「トキワ荘の少女マンガ」(9月18日~12月5日)の記者会見に出席。手塚治虫氏、石ノ森章太郎氏、赤塚不二夫氏ら昭和を代表する漫画家が暮らしていたアパート”トキワ荘”での思い出を振り返った。
「トキワ荘」で唯一の女性漫画家だった水野氏は、石ノ森、赤塚両氏との合同作業をスムーズに行うため、7カ月にわたって2人と同じ部屋で生活した。「夜中まで3人で仕事をしていると、だんだんと2人のテンションが変わっていくんですね。私は田舎から出てきた純情な乙女だったので、男の人たちはこんな話をするんだと始めて知りました。毎晩のことだったのでかなり鍛えられました。そこがメリットだったなと思います」とジョーク混じりに会場を笑わせた。
共同生活を続けていた当時について「漫画の話はあまりなかったと思いますと回顧。「漫画というものがまだ世の中に出回っていなかったんので、漫画の話をしようとすると、周りの作品の事を話さないといけない。暗黙の了解で、『誰がいい」とか『誰が悪い』とかは絶対に言いませんでした」と明かした。
(よろず~ニュース・松田 和城)