「痛車」文化は海外にもあった! アメリカのデザイナーが語る現地事情 日本のアニメキャラは人気
車のボディーに一面に描かれたアニメのキャラクターやロゴマーク…
オタク文化が車文化と結び付き独自の発展を遂げつつある「痛車」。その流行は海を越え、海外でも認知度を深めつつあるようだ。
海外の痛車好きたちはどのような思いで痛車に向き合っているのだろうか?今回、アメリカで痛車デザイン事務所「Setsuna Designs」を営むマリオさんにお話を聞いた。マリオさんは日本のアニメをこよなく愛し婚約者のチェルシーさんと共にSetsuna Designsを立ち上げ、痛車パラダイス(ItaPara)カークラブの運営や、テキサス州サンアントニオで痛車イベント「痛車ワンダーランド」を主催するなど精力的に活動をしている。
KOJIMA:痛車デザイナーになろうと思ったキッカケはなんでしょうか。
マリオ:自分の持っている痛車文化への情熱を他の人にも伝えたいと思ったからです。実は、6年前最初に痛車デザインを始めたのは婚約者でした。彼女は私の最初の痛車を作ったデザイナーであり、痛車デザインを教えてくれた師匠です。そこから二人で「Setsuna Designs」を結成しました。
KOJIMA:デザインをする上で1番こだわっている部分を教えて下さい。
マリオ:テーマの選択です。テーマとは、痛車デザインにどのようなイメージとフィーリングが求められているかを理解することです。
これは、お客様が選択したアニメやキャラクタータイプによって決まります。このキャラは可愛いのか、クールなのか、オシャレなのか、それともエレガントなのかなどを考慮し、お客様のご要望とSetsuna Designsのユニークスタイルのバランスを取ってオリジナルデザインにしています。
KOJIMA:1つのデザインを仕上げるまでにどのくらい時間がかかるのでしょうか。
マリオ:1つのデザインはフルカーデザインだと平均1カ月ぐらいで完成します。ボンネットデザインとかであれば、フルカーデザインに比べて大幅に時間が短くなります。
最高のデザインを提供したいと考えており、1回のオファーにつき3~5パターンのデザインに取り組むこともあります。長い待ち時間のように思えるかもしれませんが、お客様に喜んで頂きたいのでそこはこだわっています。
KOJIMA:人気の高いアニメキャラやアニメを教えて下さい。
マリオ:「ラブライブ!」と「バンドリ!」は人気です。「初音ミク」と「この素晴らしい世界に祝福を!」もたくさんリクエスト頂きます。
KOJIMA:今までで1番時間のかかったデザインを教えてください。
マリオ:1番時間のかかったデザインは自分自身のver.2矢澤にこ痛車です。
このマツダスピードアクセラは私のパーソナルカー。Ver.2デザインの作成には1年くらいかかりました。
背景色、テキスト、何度も変更を繰り返し、ソロライブにいるような雰囲気を出すのに苦労しました。
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1年かけて作品を作ろうというこだわりっぷりには脱帽だ。日本が誇るアニメ文化と、痛車への情熱を持ち続けて欲しいと感じた。マリオさんが作る次なる作品を楽しみにしたい。
(よろず~ニュース特約・KOJIMA)