木村花さん母、石川優実氏ら設立団体の呼び掛けに不快感「あなたたちがいたら助けられた?」

 昨年急死したプロレスラー・木村花さん(享年22)の母で、元プロレスラーの木村響子さんが12日、ツイッターを更新。11日にアクティビストの石川優実氏、コラムニストの伊是名夏子氏らが立ち上げた団体「Online Safety For Sisters」の呼び掛けに疑問を呈した。

 石川氏は2019年、職場でヒールやパンプスを強制することに声を上げる「#KuToo」運動を開始。同年の英BBC「100人の女性」に選ばれるなど、大きな影響力を誇ったが、一方で批判の声も寄せられた。電動車いすを常用している伊是名氏は今年4月、静岡県のJR来宮駅で降車する際、係員の介助を求めてJRとの交渉がトラブルに発展。ネット上で批判にさらされるなどして話題となった。

 こうした“炎上”の被害を受けた女性らを主体とし、同団体は「女性も安全にインターネットを使える社会を目指します」という趣旨で設立。11日に公開された団体の公式サイト上には「SNS上の誹謗中傷によって、自ら命を絶った人もいます。孤立させ、助けてあげられなかったことが、くやしくてたまりません」などとした呼び掛けが掲載された。

 木村さんは12日、ツイッターでこの文章に「この一文、必要ですか?あなたたちがいたら、助けてあげられたんですか?そういう言葉で、わたしたちは何度も何時も無力さに心をえぐられています」と不快感を示した。さらに「誹謗中傷やハラスメントを減らす活動には賛同したいです、、、でも、人を救うなんて簡単なことじゃないよ あの日からずっとわたしだって救われてはいない」「今までもこれからも何千回も何万回も問い続ける どうしたら花を助けてあげられたんだろう どうしたら花はここにいてくれたの」と、当事者としての悲痛な思いをつづった。

 13日には「バッシングや誹謗中傷の連鎖を望んでいません 批判や否定をしたい訳ではなく踏みにじられた心があることを知って欲しかっただけです」と追記。「まずは自分がしないことから始めませんか?強い言葉でなく優しい言葉でも声をあげることはできるはず」と呼び掛けた。

 木村花さんは昨年5月、都内の自宅で急死。花さんは当時、フジテレビの恋愛リアリティー番組「テラスハウス」に出演しており、同番組内での行動をめぐってSNS上で数多くの誹謗中傷を受けていたことが問題視されていた。

(よろず~ニュース編集部)

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