藤井三冠が豊島竜王に70手で完勝 2連勝で竜王奪取&四冠に大きく前進 “天敵”に通算でも勝ち越し
将棋の藤井聡太三冠(王位、叡王、棋聖)が豊島将之竜王に挑戦する、第34期竜王戦七番勝負第2局2日目が23日、京都市の世界遺産・仁和寺で指され、藤井三冠が70手で勝利。2連勝で竜王奪取に大きく近づいた。
豊島竜王の先手で始まった今局は、両者の対局では6局連続となる相掛かりに。藤井三冠の機敏な指し回しで、1日目終了時点ですでにやや指しやすいかとも見られていた。2日目に入ると、さらに優位を拡大。鋭い攻めの手を次々と繰り出し、最後は大差で豊島竜王を退けた。
藤井三冠は局後、「激しい展開になったので、よくわからなかったんですけど、うまく玉頭から攻め込むような形ができればとは思っていました」と、1日目の終了時点である程度の手応えを感じていたことを吐露。「最後まで際どいところが多いかとは思っていました」としつつ、「5七桂成から攻め込んでいって、最後こちらの玉が詰まない形になったので」と勝利を確信した瞬間も明かした。
藤井三冠はこれで対戦成績を2勝0敗とし、将棋界で過去5人しかいない四冠達成まであと2勝としたが、 「また第3局がすぐにありますので、あまりスコアは意識せずに、次の対局に向けていい形で臨めるように」と淡々。また、初手合いから公式戦で6連敗を喫していた豊島竜王に対し、ついに通算10勝9敗と勝ち越しに成功した。
(よろず~ニュース編集部)