無免許当て逃げの木下富美子都議に同僚議員も激怒 説明、謝罪なしの復帰に「憤りしかない」
今年7月、東京都議選の期間中に無免許運転で当て逃げ事故を起こし、書類送検されていた木下富美子都議が9日、東京都議会に登庁。都議選投開票日の7月4日以来、128日ぶりに公の場に姿を見せた。出席予定だった公営企業委員会は、木下都議の出席に反対する自民、公明の議員が、委員会に先立って行われる理事会を退席。委員会の開催が不可能な状況となった。
理事会に出席していた立憲民主党の山口拓都議は、よろず~ニュースの取材に対応。「各会派への説明等々がない状況において、理事会には応じられない、状況確認がなされるべきではないか、ということで退席をされた方がいた。全会派がそろうことが開催の前提ですから、すでに(部屋を)出られた時点で理事会が成立しない」と経緯を明かした。
山口氏によると、山口氏らが理事会の会場に入室する前に木下氏は入室しており、顔を合わせた際も、一切の説明や謝罪はなく、シレッとした感じで理事会に入ろうとしていたという。山口氏は「彼女がいるのが分かっていて、部屋に入るのが不快だったので、最初は入らなかった」と怒りを示しつつ、「勝手な行動、自分の都合の行動で委員会や議会を止めているということを深く認識していただきたい。このせいで議会が止まっているということには、憤りしかない」と厳しく批判した。
木下氏は理事会が解散してからも、自らの控え室にこもり、他議員への説明や謝罪は行わず。山口氏は「説明して謝ったから、じゃあ質問してもいいですよ、とはとうていならないと思う。我々はまったくコンタクトを取れていないので、何をお考えになられていてどういうおつもりなのかまったく計り知れない」とあきれた様子だった。
さらに「お気持ちがあられるなら、控え室に何らかの説明にいらっしゃってるんじゃないですか?常識的に考えて。議員権として、質問する権利を行使するんだというおつもりでいらっしゃったのかも知れませんが、人間としての常識がない。権利をお持ちであることは認めますが、そんな簡単なものなのかなと」と断罪した。
仮にこの日中に委員会開催が決定した場合は、終了時間は確実に10日未明になるといい、「(出席者の)終電、宿泊を考えると、その損失はすさまじいものがあって、そんなものとうてい許せないですよ。やってることを認識もしないで、自分が行けば許されるんでしょ、来いってって言うから来た、1回ぐらい行かないと給料がなくなる…とかなのか知りませんけど、とうてい容認できない。都民の皆様のお怒りはごもっともで、都民に協力をさまざ求めている立場として申し訳ない。そんなところにも気配りができない議員が、127人の中にいるのが申し訳ない」と、怒りは収まらなかった。
(よろず~ニュース編集部)