「うっせぇわ」コスプレの高嶺ヒナ、初フォトブックで”すっぴん”公開への葛藤とは
「うっせえわ」コスプレなどで人気を博し、SNS総フォロワー数19万人を超えるコスプレイヤー・高嶺ヒナが12月22日に初のフォトブック「Lalka ~偶像少女~ HINA TAKANE PHOTOBOOK」(扶桑社)を発売する。高嶺は、これまで絶対に明かしてこなかった”すっぴんカット”公開に至る葛藤を語った。
「ファンの前では常に隙がなく美しくあるべき」という自身のポリシーから、偶像としての”高嶺ヒナ”を演じてきた。それだけに、すっぴんを公開することで、その期待や憧れを裏切ってしまうのではないかという不安があったという。「メイク解説パートや僕自身を語るコラムに関しては、正直高嶺ヒナに憧れて購入してくださったファンの方を幻滅させてしまうのではないかという思いはありました」と心境を吐露した。
それでも、そのギャップを好意的にとらえてもらえる可能性にも気づいた。「決して生まれながらに完璧ではなく、理想型との隔たりやコンプレックスに苦しんできました。その過程で生み出された『本来の特徴を生かしつつも、すっぴんとは別人』な僕のメイクや考え方は、同じような思いを抱えている子たちに対しての、励ましやヒントになるんじゃないかなと考えました」と説明した。
18日から予約開始したAmazon限定版は数時間で完売。急きょ用意した追加部数も完売間近と、大きな注目を集めている。反響の大きさを知った際には、安堵と感謝の気持ちであふれた。ファンからの反応も活力となった。「『写真集とか買ったことなかったけど、高嶺ヒナの写真集は買ってしまった』みたいな反応もちらほら見かけて、下世話な言い方ですが、その人の“初めて”を奪えて光栄だなと感じました」と冗談交じりに答えた。
執筆者標記のない全ての文章に加えて、衣装も自身で考案した。100点満点中「ほぼ100点」と称し、限られたページ数の範囲では最大限に善処できたと自信たっぷりの一冊に仕上がった。「一寸の妥協も存在していないと胸を張っていえます。文字通りの“僕の全て”を、たくさんの方に手に取っていただけたら幸いです」と呼びかけた。
(よろず~ニュース・松田 和城)