「反マスク」「反ワクチン」貫いたアナウンサーが引退発表 「人権侵害」と怒りの主張も
フリーアナウンサーの竹之上次男氏が、1月31日付けで所属していた「有限会社ダート・プロダクション」を退社し、兵庫県競馬の実況を引退することを発表した。
竹之上アナは、新型コロナウイルスの感染が拡大する中、2020年後半から自身のツイッターで「反マスク」「反ワクチン」「反PCR検査」の立場を強く訴える投稿を繰り返し、苦情が殺到していたという。
2021年夏には兵庫県競馬組合から事態の沈静化を求められ、コロナ関連のツイートを自粛。出勤停止(競馬開催日3日間)という制裁も受けた。だが同年12月22日、電車通勤中にマスクを着用していない姿を同競馬組合に見とがめられ、プロダクションからも注意されたことで退職を決意したという。
竹之上アナは、自身のブログで引退の理由について「世の中のおかしなことに気付き、おかしいと思うことを発信し続けていたら、遂には失職してしまったってわけです」と自嘲気味に説明。ノーマスクでの出勤をとがめられたことを“人権侵害”と主張し、「いま世の中で起こっている騒動の多くは、感染症の問題というより、人権問題だという考えを持って欲しい」と訴えた。
その上で「強制されもしないマスクを人の目を気にして着用し、矛盾する感染症対策を見て見ぬふりしている。あろうことか、それは日本人の民度の高さだと言って美化さえする」と、世間の姿勢を批判。「言論や表現の自由ってあったと思うのですが、いまの日本にはないってことでしょうか」「世情は変わりつつある。煽り側だった芸能人たちも声を上げ始めている(以前から声を上げている人もいる)。専門家たちもこれまでの間違っていた見解を謝罪することなく、少しずつ意見を変えて卑怯にも帰り支度をしているように見える」などと持論を展開した。
竹之上アナは「レーストラックアナウンサーとしてのキャリアの長さ世界最長」のギネス世界記録を誇る吉田勝彦アナウンサーの弟子として、2000年代初頭から兵庫県競馬の実況を担当。ラジオNIKKEI「中央競馬実況中継」にも出演経験があった。
(よろず~ニュース編集部)