今度は日本SF大賞!よしながふみ氏の「大奥」に新たな勲章
一般社団法人日本SF作家クラブは19日、第42回日本SF大賞によしながふみ氏の漫画「大奥」(白泉社)を選出した。
同賞は2020年9月1日~21年8月31日までの間に発表されたSF作品の中から、もっとも優れた作品に贈られるもの。この日、Zoomで行われた選考会(選考委員:草上仁・小谷真理・白井弓子・三雲岳斗・森岡浩之の各氏)で決定した。贈賞式は4月16日に代官山 蔦屋書店にて開催されるイベント「SFカーニバル」内で行われ、日本SF作家クラブ公式YouTubeチャンネルにてオンライン配信される。大賞受賞作には正賞として賞状とトロフィー、副賞として賞金100万円が贈られる。
よしながふみ氏は1971年東京生まれ、50歳。1994年、芳文社「花音」10月号に掲載された「月とサンダル」でデビュー。2002年、「西洋骨董洋菓子店」で第26回講談社漫画賞少女部門を受賞。04年から白泉社「MELODY」で連載を開始した「大奥」は、第5回センス・オブ・ジェンダー賞特別賞(06年)、第10回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞(同)、第13回手塚治虫文化賞大賞(09年)、2009年度ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞(英訳版1、2巻に。10年)、第56回小学館漫画賞少女向け部門(11年)など、数々の受賞歴がある。19年には「きのう何食べた?」で第43回講談社漫画賞一般部門を受賞。主な作品に「フラワー・オブ・ライフ」「1限めはやる気の民法」などがある。
「大奥」は男子のみを襲う謎の疫病のため、男子の数が激減。男女の立場が逆転した世界に生まれた貧乏旗本の水野が、大奥へ奉公することを決意。女性将軍に仕える美男子が集められた女人禁制の場所・大奥で起こるさまざまな事件が描かれる。
(よろず~ニュース編集部)