80代最後の年、高木ブーの「四つのお願い」とは?人生初の審査員も体験、ウクレレ奏者発掘に意欲
ザ・ドリフターズの高木ブーが「世界に羽ばたくオリジナリティーあふれるウクレレプレイヤーを発掘する」という趣旨で行なわれる「第11回インターナショナル・ウクレレコンテスト2022」に、審査員の1人として参加する。同コンテストはコロナ感染対策としてオンラインで開催され、受付は6日正午からスタート。その2日後の8日に89歳の誕生日を迎える高木は、80代のラストイヤーにして人生初体験となる審査員として、新時代のウクレレ奏者発掘に意欲を示した。
サザンオールスターズの関口和之が主催してきたイベント「ウクレレピクニック・イン・ハワイ」が企画したコンテスト。満3歳以上から誰でも応募でき、コロナ禍の中でもスマートフォン1つで参加できる。オミクロン株の流行に伴い、子どもの感染者数が急増していることなども背景に、担当者は「ストレスを抱えている子どもたちの心を豊かなものにするだけではなく、参加することで目標を作ることの楽しさや厳しさを学んだり、夢に向かって努力する機会を作ることができればと考えています」という。
関口は「人に自分の演奏を観てもらうこと、そして評価してもらうということは、子どもたちにとってはとても勇気が必要だと思います。しかし、勇気を持って一歩踏み出すことはその後の人生をポジティブにしてくれるはずです。この期間をぜひ充実した時間として過ごしてほしいと思います。もちろんウクレレを弾きなれた大人の方々には世界のウクレレ仲間を前に自分の腕前を試してみることをお勧めします。あらためてウクレレの素晴らしさと楽しさをたくさんの人たちと分かち合うことができることでしょう。 たくさんの方々の参加をお待ちしています」と呼びかけた。
その関口は、高木が率いるバンド「1933ウクレレオールスターズ」のメンバーで、その役職(愛称)が「キャプテン」なのに対し、高木は「象徴」。ウクレレに限らず、ドリフターズの一員として昭和からの芸能史を生き抜いた“象徴”的な存在の1人だ。
高木は、よろず~ニュースの取材に対し、「今年でこのコンテストも第11回となり、コロナ禍以来、自宅での時間が増えて、手軽に扱えるウクレレの日本国内での売り上げが倍増しているようです。今年は今までより賞も増やしました。僕はウクレレの技術も大切ですが、いかに楽しくウクレレを弾いているかとか、その人のアイデアとか個性が出ている事も見れたら良いなぁと思っております」と意欲的だ。
ミュージシャンとしても精力的に活動中。近況について「3月20日にビルボード横浜で『1933ウクレレオールスターズ』のライブがあり、リハーサルの真っ最中です。体調は特に問題なく、88歳の模範的な数値だと医者に言われてます」と明かした。
80代最後の年に向けて“四つのお願い”がある。高木は「(1)昨年、日本武道館で『ももクロ』とライブをやったのですが、『8時だョ!全員集合』の聖地だった渋谷公会堂(現在LINE CUBE SHIBUYA)でライブをやりたい。(2)1933ウクレレオールスターズで全国ツアーをやりたい。(3)孫(高校2年生のコタロウ君)がギターを始めたので、これは今年1年ではなく、将来ライブをやってみたい。(4)『全員集合』の時代はよく(ドリフの)メンバーでラスベガスに行って、ショーを観に行きましたが、また行ってみたい」と思いを語った。
そして、ウクレレ奏者としての願いは、子どもたちの中から次代のウクレリストが育っていくこと。同コンテストの受賞者発表は5月29日の13時ー15時にオンライン配信で実施する。
(デイリースポーツ/よろず~ニュース・北村 泰介)