升毅の愛車遍歴 18歳の原点フロンテクーペ、30代からホンダ車一筋、現在はベンツ、自身も体型維持
国産旧車ブームを背景に、2月下旬から始まったCS放送「映画・チャンネルNECO」の30分枠ドラマ「旧車探して、地元めし」が3月もリピート放送される。主人公の「幻のカーディーラー」として、車の買い付け先で魅力的な旧車や女性、食べ物と出会う俳優・升毅は1974年に自動車免許を取得して以来、リアルタイムで昭和の国産車を含めマイカーを乗り継いできた。そんな升が、よろず~ニュースの取材に対し、「アホほど乗ってきた」という「愛車遍歴」を語った。
升は20歳から大阪を拠点に俳優として活動。映画デビューとなった「ガキ帝国」(81年公開、井筒和幸監督)で梅田を支配する不良少年グループのトップに成り上がる通称「明日のジョー」という役は鮮烈だった。85年、劇団ユニット「売名行為」を結成し、シュールな笑いで舞台や関西の深夜番組で人気を獲得。95年に東京進出して以来、名バイプレイヤーとして数々のドラマや舞台などで活躍している。一方、私生活では車の愛好家でもある。
「最初に乗った車は一番印象的で、スズキのフロンテクーペ。高2くらいから友人の1人が『フロンテクーペ~フロンテクーペ~』と念仏のように唱えていたので、気になり出して。見てみたらカッコいいじゃない?と。それで(購入)。18歳の時、中古車で28万円でした。軽自動車だけど、スポーツカーなんですよ。それに憧れて初めて乗って、すごく印象的でした」
出発点となったフロンテクーペは1970年10月発売。その4年後に手に入れたことになる。
その後の愛車遍歴について、升は「ダイハツコンソルテからのホンダスーパーシビックCX、コンチェルト、ニューシティ、インテグラ、プレリュード、SM-X・ステップワゴン、モビリオSpike(スパイク)、ステップワゴンスパーダ、クロスロード…。それ以外にイスズのビッグホーン、アウディのユーズドカー、いただいたブルーバード、現在はメルセデスG500です」と一気に羅列。車選びのポイントは「フォルムありき」だという。その変遷を以下にまとめた。
【升毅の愛車遍歴】 (74年・18歳)スズキ フロンテクーペ、(78年・22歳)マツダ ルーチェロータリークーペ、(80年・24歳)ダイハツ コンソルテクーペ、(82年・26歳)ホンダ シビック、(88年・33歳)ホンダ シティ、(89年・34歳)ホンダ コンチェルト、(91年・35歳)ホンダ インテグラ、(30代後半)いすゞ ビッグホーン、アウディ80、ホンダ プレリュード、(40代)ホンダ ステップワゴン、ホンダ S-MX、ホンダ モビリオ スパイク、(50代)ホンダ ステップワゴン スパーダ、ホンダ クロスロード、(57歳)メルセデス・ベンツ G500 ロング。
中でも、30代から50代半ばまで乗り続けたホンダ車へのこだわりが目を引く。今回のドラマでも第2話の甲府編で壇蜜と「1985年式ホンダシティ カブリオレ」に同乗し、自らハンドルを握った。
「カブリオレは僕が年齢を重ねた後に出会った車。その時には手に入れることができなかった憧れの車でした。そういう意味で、乗れてうれしくて仕方がなかった」と感無量。さらに「ホンダ車ではインテグラとプレリュードに続けて乗りました。ホンダのほんとにイケイケの、めちゃくちゃスポーツカーでありながら、ファミリーカーでもあるという両方のコンセプトを満たしてくれる大好きな車です。CMのコピーが『カッコインデクラ』ですから(笑)」と魅力を説明した。
今回は「カーディーラー」役に。升は「車は好きだけど詳しくはないので、最初は『?』だったけど、国産旧車に会えると聞いてときめいた。(実生活で国産旧車と接するのは)20代のコンソルテ以来かなぁ…」という。第1話の浜松編では8千万円以上する「1973年式 日産スカイライン2000GT-R(通称・ケンメリ)」と収録で対面。升は「圧倒的な存在感!!️ニヤニヤするしかなかった」とご満悦だった。
もう一つ、注目されるのは年齢を感じさせない本人のボディーだ。今年2月、ABC・テレビ朝日系「朝だ!生です旅サラダ」の青森・酸ヶ湯温泉ロケでの入浴シーンに対して「66歳のハダカとは思えん!」などのコメントがSNSで相次ぎ、「升毅」がトレンド入りした。
升は当サイトに対して「体型維持は、ほぼ食事の摂り方、食べる食材(野菜好きなので野菜中心)に気をつけるくらいで、夜は炭水化物を摂らないとか。もちろん肉魚も食べる。日々体重計には乗るようにしています」と明かした。
心身共に充実する升。今回のドラマ主演が実生活に及ぼす影響について「旧車も地元めしも出会い。それと共に、地元人(びと)との出会いが心を豊かにしてくれました。実際にご当地グルメを求めてドライブしているので、今後は国産旧車を探し出すこと必至!」としつつ、「今の車をできる限り乗り続けたい。大切な故盟友の形見なので」と思いを語った。10数台の国産車を経て、たどり着いたドイツ車のベンツは盟友への思いと共に今年で10年目になる。
3月の放送は、第1話の浜松編が13日と18日、第2話の甲府編が12日、18日、25日。詳細は「映画・チャンネルNECO公式サイト」へ。
(デイリースポーツ/よろず~ニュース・北村 泰介)