日本最大級「痛車天国」に1000台集結 1000万円超え改造も オーナーをとりこにする痛車の魅力とは

 日本最大級の痛車(いたしゃ)&コスプレイベント「お台場痛車天国2022 RETURNS」(痛車天国プロジェクト事務局主催)が27日、東京・お台場野外特設会場で行われ、全国からおよそ1000台の痛車が集まった。

 人気アニメやキャラクターをモチーフにした自動車やバイクの痛単車(いたんしゃ)、自転車の痛チャリ(いたちゃり)が集結した。コロナ禍で3年ぶり5度目の開催となった今年は、育成ゲームを中心にした人気コンテンツ「ウマ娘プリティダービー」の装飾を施した車、コスプレイヤーが目立った。

 2022年の痛車天国を代表する総合1位の車が来場者の投票で選ばれ、千葉県四街道市の会社員、ノリさん(43)の痛車が選ばれた。1998年式のトヨタチェイサーTRDスポーツの車体全面に、人気ボーカロイド・初音ミクが躍る。総額約300万円をかけた一台が“痛車オブザイヤー”に選ばれた。

 午前0時の開門とともに、痛車で会場入りした。オートマ車だった愛車を、わざわざマニュアル車に改造する力の入れよう。初音ミクのトレードマーク・ネギがワイパーになるなど、細部まで凝っている。「自分の好きなアニメとかを、車に載せられるのが魅力。痛車を始めてから、ますます初音ミクにのめり込んだ」と話す。

 “初音ミク号”で公道を走ると、意外にも高齢者から声をかけられることが多いという。見た目のインパクトに、年齢は関係ない。「目上の人でも仲良くなれる。(痛車の)写真を撮ってもらうのがうれしいし、気持ちがいい。人の優しさも魅力。みんな優しい。和気あいあいで、仲間も増えました」と、痛車かいわいの温かさを強調した。

 名古屋市の会社員・SUZUKIさんは、人気ゲーム・アニメ「リトルバスターズ!」のヒロイン能美クドリャフカをモチーフにした痛車で参加した。軽自動車のスズキジムニーJB23を、ガルウイング(跳ね上げ式ドア)に改造。荷台に本物のUFOキャッチャーを搭載した。

 自慢の一台にかけた金額は、1000万円を下らないという。名古屋から徹夜で運転し、車体でほほ笑むクドリャフカとともに上京したというSUZUKIさんは「この車で普通に通勤していましたし、コンビニの駐車場とかで親子によくガン見されます。自分の好きなものを形にするのが魅力。車で体現しました」と、痛車への情熱をほとばしらせた。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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