大人の階段登り切って完結「男子高校生を養いたいお姉さんの話」
人気ラブコメ漫画「男子高校生を養いたいお姉さんの話」(作者:英貴)が30日発売の講談社「週刊少年マガジン」で、最終回を迎えた。主人公の男子高校生が大学生になり、お姉さんと「大人の階段を登り切った」様子が描かれた。
当初は「大人の階段」を登らせず終了予定だったが、編集長から「大人の階段を登るまで描いて欲しい」と要請を受け、3話延びて大団円となった。仕切り直しの最終回「養われ続ける実の話」では、主人公がお姉さんにいまだに養われつつも、階段を登り切った大人の男女の姿があった。
作者の英貴さんは「漫画の表現においてキャラクターが大人の階段を登るか否かについては、作品の構成上必要と己が判断すれば確実に描くべきであり、そうでなければ別にどちらでも構わないという考えのもと連載をしてきました。ですが、主人公が男子としての欲望と戦いながらも、一方で欲望に負けず、お姉さんの期待に応えて立派になりたいという自我と戦ってきたのであえて大人の階段を登らせずにいました」と当初の最終回案への考えを語った上で「結果はどうであれ、彼が精一杯、他人に甘えきらず足掻いた結果、無事高校を卒業して大人の階段も登ることができた!人生の区切りとしていい表現だな!と思い、納得して登らせることにしました。そんな一人の少年の成長物語だと思っていただけましたら幸いです」と説明していた。
連載は2018年4月に始まり、単行本12巻まで発売中。借金を残して両親が失踪した主人公・空本実が、隣室に住む謎の美人お姉さんから、愛情と金銭的支援を受け続けるコメディ。お姉さんの名前、職業などは徐々に明かされ、両者の関係性に変化が生まれていた。単行本の最終13巻は5月17日に発売される。
(よろず~ニュース編集部)