「母の日のプレゼントは、いらないからね(チラッ)」あたしンち母が徐々に迫ってくる4連広告が話題に
ファッションブランド「ユニクロ」は6日付の読売新聞でけらえいこ氏の漫画「あたしンち」とのコラボ広告を4ページにわたり掲載した。母の日(8日)のプレゼントを遠回しに求めるあたしンちの母の顔がページをめくるたびに巨大化。その圧の強さから「母の日に何かしなきゃと思わされた」と話題となった。
怒濤の4連広告だ。始まりは、小枠で「あのぉ、明後日って何の日だっけ?(ソワソワ)」と控えめに質問。ページをめくると5段で「もうすぐ母の日かぁ・・・。あ、だからって、プレゼントとかはいらないからね(チラッ)」と牽制する。次ページでは7段で「いらないからね。いらないからね。本当に。(チラッ)」と念押し。最後は15段全面広告で「母の日のプレゼントは、いらないからね。本当に。」と迫力たっぷりにアピールした。
よろず~ニュースの取材に応じたユニクロの担当者は「表現を詰めていく中で、どうせやるなら、口調とは裏腹にどんどんこっちに迫ってきたら本音感がより表現できるんじゃないか。ページをめくるたびに、広告の大きさも大きくなっていったら、新しい新聞体験にもなるのではと考えました。お母さんのキャラクターらしい形に合わせて、広告の枠も決めていきました」と説明した。
新聞広告の企画を進めていく中、これまでの母の日の広告では、贈る側の話を中心に描かれる場合が多いことに気づいた。「受け取る側のお母さんは実際どう思っているんだろう、という議論になりました。実はいろんな本音があるのではと。もしかしたら、欲しいと思っていても欲しいといわないのがお母さんなのかもしれない。そんな発見のもと、優しさと、愛すべき本音感あふれるお母さんを表現することになりました」と振り返った。適役を模索した結果、あたしンちの母にたどり着いた。「生身の人間でやると生々しくなりそうなところを、ユーモラスに、チャーミングに表現してくれるのではとおもい起用しました」と明かした。
掲載後は、「これを見てプレゼントを注文しました」「すてきな広告」などネットを中心に盛り上がりを見せた。「この広告を見て、自分のお母さんを思い出して、SNS上で思い出を語ったり、ありがとうを伝えようと行動に移していただいた方も多く、ほっこりしたエピソードがあふれていたのが印象的です」と語った。
(よろず~ニュース・松田 和城)