「世界一マズそうな和菓子ができました」 ヘドロポケモン・ベトベターの毒々しさを料理で再現

 人気ゲーム・ポケットモンスターシリーズに登場するどく(毒)タイプのヘドロポケモン・ベトベターを再現した和菓子が、その毒々しさあふれる見た目から注目を集めている。

 和菓子を作った会社員のぽん次郎さんは12日、自身のツイッター「ぽん次郎食べ物アート」(@Ponjiro_clay)に「世界一マズそうな和菓子ができました…」と投稿。ベトベターの生き生きとした姿に「食べるのには勇気いるかも」「毒不可避」などさまざまな反応が寄せられた。「つくる前は透明感のあるきれいな子ができるかな~と思っていたのですが、完成してみる予想以上にリアルなベトベターで食欲が全く湧かない子ができてしまいました」と振り返った。

 ベトベターの和菓子は、わらび餅を紫芋ベースの練り切りで包みフォルムを形成。つぶらな瞳部分には黒ごまを使用した。仕上げに、熱々な飴状のわらび餅を上からかけてベトベト感を再現。生もので手短につくる必要があり、料理時間は13分だったという。気になる味については、「見た目に反して、紫芋の甘すぎない優しい甘みに、もちもちツルんとした食感でとてもおいしく仕上がりました」と答えた。

 ぽん次郎さんは、2021年から和菓子でポケモンをつくり始めた。今回、わらび餅でポケモンを作ろうと考えた際、ゲームアプリ「ポケモンGO」の画面にたまたまベトベターが映っていたため採用した。ポケモン愛は強く、ゲームは全作ほぼプレイ済み。アニメは1997年から2002年までテレビ東京系で放送された初代シリーズを何度も視聴している。同シリーズから登場しているベトベターについても思い入れは強く「こだわりポイントはしゃくれた口元です!これがないとベトベターに見えなくなるんです」と明かした。

 16日現在でのリツイート数は1万2000を超え、「いいね」数も10万6000以上。反響の大きさに驚く一方で「反応の中に『ポケモンやりたくなった!』『和菓子作り始めてみようかな』というリプライなどもちらほらあり、自分の作品を通して楽しいことを伝えられたのはうれしかったです」と喜んだ。

 ぽん次郎さんはこれまでも、ひのうまポケモン・ポニータやわたくさポケモン・ワタッコなど多くのポケモン和菓子を作成。ポケモンの数は、ゲーム最新作「Pokémon LEGENDS アルセウス」までに900種類を超え、「毎日つくりたい子ばかりで大変です」と次回作を決めるのも一苦労だ。「つくりたい子以外にもリクエストでつくる子とかもいてさまざまなので、いっそいつか全ポケモンを和菓子でつくるのが目標です」と意欲を見せた。

(よろず~ニュース・松田 和城)

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