美女コスプレイヤー・すみれおじさんが１２日、東京・よみうりランドと隣接するHANA・BIYORIで開催されたコスプレイベント「クラコス」に参加した。イベントのイメージモデルを務め、コスプレ衣装ではなくロリータブランド「モリグチカ」の衣装に身を包み登場。遊園地という非日常空間を生かし背景に溶け込むことで、コスプレイヤーだけでなく、レアなファッション好きも撮影を楽しめる“ハイブリッドイベント”を提案した。

　休日家族連れなどの一般客と、さまざまなキャラクターのコスプレイヤーが入り乱れる特殊な空間。すみれおじさんは着物袖が特徴的な黒いケープに和柄がデザインされた白いスカートのロリータファッションで登場した。派手な見た目でも特殊な環境と合わさることで、誰にも“奇異の目”で見られず、より安心して自分の好きな格好でいられるという。「いろんな格好の方がいる空間であれば堂々といられる。自分が好きなファッションを楽しめる場所になれば」と述べた。

　取り組みの経緯には「盗撮」への恐怖がある。すみれおじさんがこの日着用していたロリータファッションは、派手な見た目から人目に付きやすい。街中で指をさされたり、盗撮被害に遭った友人がいると明かし「知らない人にバシャバシャ写真を撮られるのは普通に嫌だと思う」と訴えた。園内ではスタッフがフォトスポットで巡回し、注意喚起を行っており「そこも安心して楽しめる点です」とアピールした。

（よろず~ニュース・松田 和城）