コミックマーケット準備会 コロナ禍の運営を総括、今夏100回大会への意気込み示す

 今夏に節目の「コミックマーケット100」の開催を控えるコミックマーケット準備会が15日、昨年12月30、31日に東京ビッグサイトで開催された「コミックマーケット99(C99)」の総括をウェブで発表した。コロナ禍前最後の開催となった「コミックマーケット97(C97)」以降の経緯を含めた内容になった。

 2年ぶりに開催された世界最大の同人誌即売会、C99の参加サークル数は2万。入場者は両日とも5万5000人。コスプレイヤーらが使う更衣室の登録者は30日が1531人(男性355人、女性1176人)、31日が1288人(男性398人、女性890人)。献血数は30日288人、31日265人だった。

 同準備会は「前回C97の最終日のツイートにおいて、『理念の通り「継続」を目指し、自由な表現による「ハレ」の日を盛り上げつつ、しなやかに、したたかに生き残っていきます』とつぶやいたわけですが、それからおよそ2年…。この言葉の通り、コロナ禍というかつて無い困難を乗り越え、無事C99を開催できたことは、言葉に尽くせぬ喜びでした。とはいえ、参加者の皆さんと再び有明の地でお会いすることができた一方で、感染症対策の収容人数制限による抽選で参加いただけなかった方、様々なご事情で参加できなかった方が多数いらっしゃることも認識しており、大変申し訳なく思っています」とした上で「次回は記念すべきC100となり、C99の様々な状況を踏まえて、より多くの皆さんに参加できるよう準備を進めている最中です。そして、C100は確かに一つの大きな節目ではありますが通過点でもあります。遠くない将来にコミケットがすべての参加者を受け入れ、気軽に参加できる『マーケット』としての姿を少しずつでも取り戻していけるよう、関係各方面との調整を進めていきます。コロナ禍で、様々なコミュニケーション手段が変化していく中、コミケットというリアルな『場』の重要性、大切さを、2年ぶりの開催で皆さんと改めて分かち合った準備会は、この『場』の継続という理念を下ろすことなく、皆さんと一緒に進んで行きたいと思います。引き続きよろしくお願いします」と締めくくった。

 20年1月以降、世界中が混乱に陥った新型コロナ禍。C98の開催中止、C99の開催延期。緊急事態宣言下にエアコミケ、動画配信など新たな試みに挑みつつ、開催に向け対応を迫られた運営側の取り組みがまとめられている。

(よろず~ニュース編集部)

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