安倍元首相の射殺事件受け奈良県警が会見 容疑者は「特定の団体に恨みがある」 警備体制については答えず
自民党の安倍晋三元首相が8日、奈良市内で街頭演説中に背後から銃撃され、搬送先の奈良県立医科大学病院で死去した。67歳だった。元海上自衛官の無職・山上徹也容疑者が殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された。事件を受け同日夜、奈良県警が記者会見を行い、事件の詳細について語った。
県警によると、山上容疑者は調べに対し、「特定の団体に恨みがあり、安倍元首相がこれに繋がりがあると思い込んだ旨の供述をしている」という。また、犯行については「私がしたことに間違いございません」と認めていることも明かした。
山上容疑者が使用した凶器は自作の銃で、長さ約40センチ、高さ約20センチ。現在も山上容疑者の自宅を家宅捜索しており、現状で事件に使用されたものに酷似した手製の銃状のものを数丁、押収しているという。
事件当時の警備体制については「人数等の詳細につきましては今後の警護活動に詳細をきたす可能性があるためお答えできません」と回答。事件が起こってしまったことの受け止めを問われると「まず事実の全容解明と、捜査を尽くして参りたいと思っております」と厳しい表情で答えるにとどめた。
(よろず~ニュース編集部)