94歳ドクター・中松氏が新発明 日本の危機を一気に解決「猛暑×節電×二刀流」発表
発明家のドクター・中松氏(94)が22日、都内の東京国際フォーラムで「猛暑」と「節電」を同時に解決する発明を発表した。日本が直面する2つの問題を同時にクリアするために、超小型冷却器「ドクター・中松 猛暑×節電×二刀流」を開発。中松氏は月1回開く集会で新発明を発表しており、この日も「猛暑に耐えるということと、節電するという相反することを同時にやっつける二刀流」として実物を披露した。
中松氏は、空調で部屋全体の空気を冷やすのは電気の無駄として「あなた自身のみを効率的に冷やすのが、節電と猛暑対策」とした。ハーバード大の最新研究に基づき、米軍が採用している体を最も効率的に冷却する新しい理論「AVA理論」を採用。体温調整を担う血管が手のひらにあるといい、新発明の「二刀流」は熱伝導体で効率的かつピンポイントで冷やす。
充電式で消費電力も少なく、電力需要がひっ迫しない夜間などにバッテリーを充電すれば節電になる。猛暑と電力不足にあえぐ日本の状況を憂い、急きょ発明した。「小さい扇風機を顔にあてたり、首に何か巻きつけたりしている人がいるけど、まったくだめ。どうやったら有効に、人体を冷却したらいいのかということ。二刀流を使えば、クーラーもいらない」と説明した。
この日は「イノベーション企業連合(イ企連)」の設立を発表。日本の企業の競争力が弱くなっているとし、打開策として発明などのイノベーションを手がける企業の連帯を訴えた。「イノベーション経営者連合だと『イ経連(いけいれん)』になる」とジョークを飛ばし、集会の参加者を笑わせた中松氏。94歳とは思えない元気さだ。
(よろず~ニュース・杉田 康人)