ガラスでつくったポケモン「かわいすぎる」「公式とコラボして」約10万いいねの反響 コイルら8体を公開
人気ゲーム・ポケットモンスターシリーズに登場するポケモンをガラスで再現した作品が、「かわいすぎる」「公式とコラボしてほしい」などと称賛され、ネット上で話題となっている。
製作した20代男性のガラス作家・温井ガラス工房(@NukuiGlass)さんは9日、自身のツイッターに「じしゃくポケモン・コイル」のガラス細工と、過去に製作したガラスのポケモン7体を公開した。透明度の高いガラスと、かわいらしいポケモンとの親和性に多くの人が反応。投稿後から大反響で1万以上のリツイート、9万5000件の「いいね」を獲得している。
温井ガラス工房さんは「素直にびっくりでうれしいです。コイルはやはり(過去の人気投票で)2位なだけあるのか、テラスタル(11月に発売されるシリーズ最新作で、ポケモンたちが宝石のように光り輝くこと)が発表された影響なのでしょうか」と推測した。「欲しい」という反応が多く見られたが、販売は行っていない。
酵素バーナーでガラスロッドを溶かして成形。コイルの特徴であるねじの再現と、左右の磁石のバランスに苦労した。「ねじを本体に付けるときに、ねじ部も溶けるので手早い作業が必要でした。下のねじは実はプラスに多少へこませています。コイルの体色のようね銀色がないので無色透明にして全体的に透明感のある感じにしてみました」と説明した。製作にかかる時間は1、2時間ほどだという。
これまで、メタモン、ウツロイド、ヌメラ、バチンウニ、トリトドン、ユキハミ、ナマコブシの7体を製作。限られている色ガラスで表現するため、中には色違い個体のポケモンにしたことも。再現するポケモンの難易度について温井ガラス工房さんは「シンプルで模様等が複雑でない、目が点だとなお良し、という感じです。溶けたガラスは他のガラスとなじむと、広がってどうなるかわからないので左右対称にするのが難しく、目に複数色が入っていたりすると微妙な差で全然可愛くなくなったりします。私が使っている小さい酸素バーナーだと作品も小さくなるので細かい子はとても難しいです」と明かした。
温井ガラス工房さんは19年夏ごろから趣味でガラス細工のネット販売を始め、21年11月に退職後、個人で開業。独学で進んできた。「アニメ『宝石の国』を見て透明好きを再認識し、仕事にしたいと思った」。透明度、加工のしやすさに魅力を感じている。「専用の型がなくても自由に加工できるのはガラスの利点だと思います。研磨、カットを施せば宝石のようにもなるし、さまざまな技法によって色んな表現ができる。ガラスには無限の可能性があると思っています。私はまだまだひよっこなのでもっと良いものを作れるよう精進します」と決意を語った。
温井ガラス工房さんは、通販サイト「minne」で「ガラスのウミウシ」、「ガラスのウーパールーパー」などかわいらしい作品を販売している。同ツイートが話題になった影響で注文数が増えたという。「ポケモンから私の作品を知って購入までしていただけるのは本当にありがたい」と感謝を述べた。
(よろず~ニュース・松田 和城)