「ハチミツとクローバー」「3月のライオン」羽海野チカ 23年ぶりコミケ参加 新作に長蛇の列

 「ハチミツとクローバー」「3月のライオン」で知られる漫画家・羽海野チカ氏が14日、都内で開催された世界最大の同人誌即売会「コミックマーケット100」にサークル参加した。都合で会場には姿を見せなかったが、自身のツイッターで「このサークル名『海の近くの遊園地』はわたしが初めて作った自費出版の本のタイトルです。そして私のペンネームは この最初の一冊の最初の5文字からとってつけました。23年ぶりにまた参加させていただくことができて本を作る事ができて言葉にできない気持ちです」と投稿するなど、作家活動の原点とも言えるコミケ節目の参加に、感慨を隠さなかった。

 羽海野氏は人気ゲーム「Fate/Grand Order」のキャラクター「オベロン」のイラストレーターを務め、頒布された新作「黄昏の王国」は、オベロンのアイデアスケッチをまとめたイラスト集。午前10時半の開始から長い行列が生まれた。頒布数を一人1冊に限定にする措置が行われ、午後3時までには完売した。サークルのスタッフには漫画アシスタントなどから10人超が参加。羽海野氏はこの日、オベロンが麦茶を振る舞うイラストをツイッターに新規投稿するなどして、来場者への感謝を表した。

 羽海野氏の代理として、親交が深い文筆家、ラジオパーソナリティのマフィア梶田氏がサークルの陣頭指揮を執った。梶田氏は「たくさんの方に喜んでもらえてうれしい。同人イベントには本屋、通販にない対面で販売する魅力がある。私の感じたことを、本人にしっかりと伝えたい」と語った。なお、「黄昏の王国」は受注販売され、8月31日まで、とらのあなで予約を受け付ける。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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