なんと全部鉛筆の芯なんです! 40組の輪っかをつなげた鎖の「神業作品」が話題

 鉛筆の芯を加工した作品をツイッターで公開している鉛筆彫刻家のシロイ(@shiroi003)さんが、このほど40組の輪っかをつなげた鎖の“神業作品”を投稿した。中世の騎士道物語「アーサー王伝説」に登場する剣「エクスカリバー」や人気RPGゲーム「FINAL FANTASY7」に登場するキャラクター・クラウドの武器「バスターソード」などでも知られていたが、今回の新作も注目を集めている。

 投稿された4分割の写真からは、輪っかが10個ずつ増えていく1カ月間の製作過程がうかがえる。全長13センチにも及ぶ、40組の交差する輪っかを削り続けることから、繊細な作業が求められた。シロイさんは「まず輪っかを1つ作ること自体が大変でした。コツをつかむまで何度も折れましたね。そのかいもあってこの40組の鎖作品は途中で折れることなく1発で完成させることができました」と振り返った。

 シロイさんは鉛筆彫刻を始めて7年目。鉛筆の芯を折らないコツは、「折れ方を知ること」と語る。「どこまで力を入れていいのか手に覚えさせていくような感じですね」。もともと美術が苦手で彫刻の知識も経験もなかったが、失敗を重ね少しずつ技術を磨き「失敗は成功のもと」という言葉を体現してきた。作品に関心を持つ人は増え、現在、ツイッターのフォロワー数は3万9000人を数える。

 自身の転機となった、鉛筆彫刻家・山崎利幸氏の鎖作品をテレビで見て衝撃を受けた。シロイさんは「『いつかは自分もやってみたい!』という憧れが鎖を製作したきっかけです」と説明した。

 投稿した鎖作品はネット上だけでなく、実際の展示でも人気があるという。今回、4分割にして製作過程をみせたことが好評だったといい、「貴重」「製作途中新鮮!」「どんどん増えてく!すごい!」などの声が寄せられている。

(よろず~ニュース・松田 和城)

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