れいわ山本太郎代表 自民党の旧統一教会との関係性調査を酷評「茶番はやめろ」

 れいわ新選組が5日、都内で会見を開き、2023年春に行われる統一地方選の東京都での公認候補者第1弾として、風澤(ふうさわ)純子氏(52=台東区)、寺田一智氏(43=大田区)、高橋繭美氏(53=足立区)、鈴木ほの香氏(32=調布市)の4人を発表した。

 会見で同党の櫛渕万里衆院議員(54)は「選対全体で相談しているところですが、山本代表の方からも『全国で100名近く統一地方選に出馬してほしい』として、公募で募っている」とした。地方の候補者も発掘したい考えで、高井崇志幹事長(52)は「全国津々浦々から出したい。100人擁立して全員当選できるよう全力で頑張ります」と、党勢拡大へ意欲を見せた。

 統一地方選の候補者発表についての会見だったが、取材陣からの質問は自民党と世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係についてのものに。山本太郎代表(47)は、自民党議員と旧統一教会の関係性調査について「それで終わりってことにしようとしている。あくまで点検をお願いするという方向性で、大々的な調査で徹底的に洗い出す、膿(うみ)を出すという姿勢ではない」と批判した。

 続けて「旧統一教会と一体になって、自分たちの権力を維持してきた者たちが内部で調査します、検討しますということで、膿なんか出せるわけないんですよ。泥棒に泥棒を調査させますか?詐欺師に詐欺師を調査させますか?同じ詐欺グループの中の者たちで、そんなことしません」と語気を強めた。

 政治が旧統一教会にどれだけ侵食されてきたかを点検できるのは、国会だけだと訴える山本代表は「政治との癒着がどこまであったのかということを過去にさかのぼりながら検証していき、膿を出して断ち切っていく姿勢を示さないといけないのが政権与党の役割。実際に一番根深く行ってきた者たちの反省の姿」とし、それができていないとして「茶番はやめろと言いたいですね」と酷評した。

 ヒートアップした山本代表だったが「統一地方選の流れの話をしていたのに、いきなり統一教会をぶっ込んできた。統一つながりではあるんですけど、もう一度、統一地方選に戻らせていただきたい」と軌道修正。会場の笑いを誘っていた。

 27日の安倍晋三元首相の国葬については、党として「出席しません。法的根拠のないものをごり押ししようとしている。閣議決定だけで国会を形骸化させるようなことは、絶対に許しちゃいけない」と明言。「当初から申し上げている通り、自民党と統一教会の合同葬でやって」とした。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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