「京都国際マンガ・アニメ大賞」にフィリピン在住作家 独創性と将来性評価「キャラを描ける」

 マンガ家、イラストレーター、CGアニメーターを世界から発掘・育成することを目指す「京都国際マンガ・アニメ大賞2022」の大賞が、マンガコンテストからフィリピンのNaluさんが描いた「ティオとミア」に決まった。運営する映像産業振興機構(VIPO)が12日、発表した。同賞には世界99の国・地域から2261作品が応募された。

 マンガ家等のクリエイター志望者が、京都を通じてプロデビューする機会を創出するための国際コンテスト。「京都国際マンガ・アニメ大賞」はマンガ家の支援からはじまり、現在はイラストコンテスト、CGアニメコンテストを加えた3つのコンテストで構成される。大賞受賞作「ティアとミア」に関して、審査会は「フィリピンご在住のNaluさんによるファンタジー要素が絡む感動的な本作は、主人公『ミア』と神秘的な動物『ティオ』が出会う会話の導入から興味を惹かれ、審査会にて『キャラを描ける作家』との評価を受けました。キャラクターの表情とセリフのテンポが良く、そのオリジナリティと将来性から審査員全員から支持され、今年度の大賞といたしました」と評価した。

 各部門の受賞者は次の通り。16日に京都市役所で授賞式が実施される。

◆マンガコンテスト <優秀賞>『ティオとミア』(大賞作品)Nalu/フィリピン、<準優秀賞>『正義 The Justice』凱子包/台湾、<入賞>『仮想現実』JanC/シンガポール、『神様にカレシがいる理由』Furiouzly/タイ、『The Dark Inheritance 不思議な遺産』Merrivius/フィンランド

◆イラストコンテスト <優秀賞>『夏休み』Nanase/東京都、<準優秀賞>『HANAFUDA』 画々市/北海道、<入賞>『四季折々』AKIRA 秋ら/マレーシア、『星空襯托下的繁華京都(星空に映えるにぎやかな京都)』四目✰金魚/香港、『華逍遥』tefu/東京都

◆CGアニメコンテスト <優秀賞>『果ての一閃 EPISODE ZERO』ハヤカワ  ツクロ/愛知、<準優秀賞>『無法の愛』鈴木竜也/東京都、<入賞>『ミルキー☆ハイウェイ』 亀山陽平/東京都、『鬼、布と塩』西原美彩/広島県、『冬のスターフルーツ』陳佳音/神奈川県

◆審査員特別賞 『水月鏡花』(イラストコンテストから) ちぃとら/岐阜県

(よろず~ニュース編集部)

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