里見女流五冠、プロ編入試験第2局は痛恨の逆転負け 連敗スタートで後がなくなる「大事なところで間違えたので仕方ない」
将棋の里見香奈女流五冠が挑戦している棋士編入試験第2局・岡部怜央四段戦が22日、東京・将棋会館で指され、岡部四段が132手で勝利。里見女流五冠は手痛い逆転負けを喫して編入試験初勝利はならず、連敗スタートとなった。
先手番の里見女流五冠は、最も得意とする中飛車を選択。岡部四段は居飛車の対抗形で臨んだ。序盤から落ち着いた駒組みで、中盤のねじり合いまでほぼ互角の展開。穴熊に組んだ岡部四段が仕掛けて終盤戦に突入した。里見女流五冠は岡部四段の力攻めに対して冷静に対応。一時は優勢となったが、一瞬の緩手をとがめられて逆転を許し、粘りを見せたものの、最後は押し切られた。
8月18日に大阪・関西将棋会館で指された第1局は、徳田拳士四段に敗れた里見女流五冠。合格条件は5番勝負のうち3勝を挙げることだが、連敗したことで後がなくなってしまった。局後、取材に応じた里見女流五冠は、今局への準備を「先後が決まってるので、それなりに対策を練ってという感じではありました」としつつ、痛恨の逆転負けに「大事なところで間違えてしまったので、仕方ないかなと思います」と肩を落とした。10月に予定されている第3局へ向けては「自分の力を出し切れるように頑張りたいと思います」と厳しい表情で話した。
(よろず~ニュース編集部)