伝説となった昭和の名車「日野コンテッサ」の魅力 乗車した升毅が「独特の顔と現役感」を絶賛
主にトラックやバスを製造する自動車メーカーとして知られる日野自動車が日本の高度経済成長期に当たる1960年代に生み出した「伝説の名車」をご存じだろうか。その名は「コンテッサ」。カーマニアの間では「名車中の名車」とも称される国産旧車が、CS放送「映画・チャンネルNECO」の30分枠ドラマ「旧車探して、地元めし」の第6話(10月8日初回放送)で紹介される。実際にハンドルを握った主演の升毅が、よろず~ニュースの取材に対して、その魅力を語った。
「コンテッサ」(イタリア語で「伯爵夫人」という意味 )は、日野自動車がフランスの自動車メーカー「ルノー」の国内組み立て(4CVのライセンス生産)で培った経験を元に61年~67年に生産したリアエンジン・リアドライブ方式の乗用車。今回の番組に登場する「日野コンテッサ1300 クーペ」は65年に発売された。イタリア人デザイナーが手がけた美しい独特のフォルム、皮張りシート、ウッドパネルを採用したインパネ(計器盤)など高級感にあふれた名車だ。
升は「僕の中で、日野が出した車ということと、コンテッサの『独特の顔』が昔からすごく印象に残っていたので、その名前はずっと覚えていました。この番組では、どんな車が登場してくるかという楽しみがあって、実はコンテッサはずっと乗ってみたいなと思っていたんですよ。それがかなってうれしかったです。実際に乗せていただくと、とても力強くパワフルな走りに感動しました。運転もしやすく、重ステがまた、運転している実感があり、『俺は現役だ!』と言わんばかりの存在感には完全にやられました。内装も美しく、旧車とは思えない、まさに名車でした」と実感を込めた。
また、番組には70年代初頭に発売されたファミリーカー「ホンダ・ライフデラックス」も登場。升は「懐かしさがこみ上げてくる1台ですね」という。
もう1つの番組テーマである「地元めし」では、長野県佐久市の名店「猪料理・やまおく」(63年創業)を訪れた。秘伝の信州味噌の猪鍋について、升は「くさみもないし、お肉も柔らかい。関西では『ぼたん鍋』ってポピュラーですけど、わりと薄いスライス肉を使っていて、こちらは肉厚の肉を使っている。それでも柔らかくいただけるので、なかなかのものでした」と語る。また、佐久名物「むしり」というヒナ鳥のモモ肉に塩、こしょうをもみ込み、2日間寝かせたものを素揚げしてむしって食べる地元のソウルフードも堪能した。
女性ゲストは鈴木杏樹。升は「25年ほど前に共演をして以来だと思いますが、何十年ぶりという感じがなく、セリフを1つ交わしただけでも、いつもよくやっている女優さんみたいな空気感があった。(第5話にも登場する)ダットラ(日産ダットサントラック)にも一緒に乗りました。彼女、興味津々でしたよ。僕と杏樹さんが一緒に乗っているダットラを外から見た人はどう思うんだろうと想像すると面白かった」と振り返った。
今年2月にスタートした同作も今回で6回目。升は「こんなシチュエーションがあると楽しいなと現場で話していることがわりと実現しているし、今どきの車と旧車のギャップがはっきり出ているのも面白い。マニュアル車を運転するのは楽しいです」と振り返る。今後に向け、升は「今回のコンテッサもそうでしたが、極上の名車に乗っていきたい。あと、杏樹さんと話していて出てきたアイデアですけど、『旧車でヒッチハイク』というシチュエーションが面白いんじゃないかなと。当然、(升の役名)鈴木宗一郎は(女性を)乗せますから。どんな美女がどんな理由でヒッチハイクするのかとか」と構想を膨らませていた。
(デイリースポーツ/よろず~ニュース・北村 泰介)