超老舗っぽい白黒写真 えっ!?よく見ると「創業令和四年」だった 予約殺到すし店の記念写真が話題
白い調理服に身を包んだすし職人が、店名のれんの前で胸を張った”開店記念”の白黒写真がツイッターで話題になっている。
手を前に組み堂々と立つ職人の横には古風な米俵や大八車が。歴史ある名店の開店当時かと思いきや、添えられた手書きメモは「創業令和四年七月九日」と伝えている。約4カ月前にオープンしたばかりにもかかわらず強烈な”老舗感”を醸す写真に、ツイッター上は「ギャグセン高過ぎ」「匠の技」「間違いじゃないかと何度か字を見返した」と盛り上がった。
注目を集めたのは東京・有楽町ビル内にあるすし店「有楽町かきだ」の店頭に飾られた記念写真。中央に写る大将の蛎田一博さんは「店の前で撮った写真を、超歴史のある老舗のすし屋っぽく”大加工”してもらった」と話し、「3人の人間とのれん以外は全部加工」とタネ明かしした。
転職エージェント事業を展開するユニポテンシャルの社長である蛎田さんが、釣り好きが高じ「趣味で」始めた店。建て替えのため2023年頃に閉館されるビルで、約1年間の期間限定で開店した。
蛎田さんは「1年しかやらないと決めていたから、思い出に残る写真を作っておきたかった」と記念写真を企画。「(1年限りの店を)超老舗っぽい写真で伝説にしたい」と取引先の広告製作会社・おくりバントに依頼した。
自らが釣った魚で海鮮丼を作り社員に振る舞うと好評だったことから、海鮮丼店としてオープン。その後、YouTubeなどから独学ですしの調理を身につけ、すしの提供を始めた。
”本業”の人材紹介業でつちかった集客術とリピーターが生まれる味で、開店まもなく「予約困難店」として知られるように。現在は、最大10席の店に1日約300件の予約問い合わせが殺到するという。
好評を受け、来年1月に都内で新店開くことを決定。新店の予約権利を返礼品にしたクラウドファンディングでは、受付開始から1日で4300万円以上の支援金が集まった。蛎田さんは「僕は社長なので、うまいすしを作るのも大事だけど、どう見せるかどう集客するかが商売の基本だと思う。それが僕は得意だった」とヒットの秘けつを話した。
(よろず~ニュース・今井 佳奈)