水木一郎さんの“隠れ名曲”「ゲームセンターあらし」の原作者が追悼 ライブでの多用を感謝
アニメ「マジンガーZ」「バビル2世」「キャプテンハーロック」、特撮番組「仮面ライダー」シリーズなどの主題歌で知られ、“アニメソングの帝王”と呼ばれた歌手の水木一郎さん(享年74)が肺がんのため6日に死去していたことが12日、公表された。アニソン歌手、タレント、声優、漫画家・永井豪氏ら多くの追悼がネット上に寄せられた中、水木さんの持ち歌として決して知名度は高くないが、意外な人気を誇った作品の原作者が追悼コメントを寄せた。
そのタイトルは「ゲームセンターあらし」で、1983年までコロコロコミック(小学館)等で連載。スペースインベーダーなどのアーケードゲームを中心に、主人公・石野あらしが超人テクを披露するエンタメ作品で、ド派手なアクションとは対照的に、精密なゲーム描写が特徴で「釣りキチ三平」(矢口高雄)などから連なるホビー漫画の名作だ。
テレビアニメは1982年に半年間、日本テレビ系で放送された。水木さんは主題歌「ゲームセンターあらし」を熱唱。作品の原作者で、同曲の作詞も担当したすがやみつる氏は12日に自身のツイッターを更新し、「水木一郎さんが亡くなられたんですか……。2歳しか違わないのに。アニメ『ゲームセンターあらし』の主題歌(すがやみつる作詞)を歌っていただき、お世話になりました。お会いしたのは数回でしたが、ライブでは『あらし』をよく歌ってくださったそうで、感謝しています。安らかにおやすみください」と追悼した。
さらに「何年前だろう。六本木に行ったとき、水木さんをお見かけしたのですが、写真撮影をされていたので、声をかけるのはやめました」との思い出もつづった。
SNS上では「兄貴のアニソンと言えばこれも忘れちゃいけない」「そう言えば、ゲームセンターあらしのOPも水木一郎さんだったわ」などの声が上がった。2008年に発表された「デビュー40周年記念 水木一郎ベスト」にも、同曲は収録されている。
(よろず~ニュース編集部)