NHK党vs参政党が一触即発 「N党は反社とつながり」演説に立花党首「信用毀損」1億円訴訟へ

 ともに国政政党であるNHK党と参政党のバトルが激化した。NHK党の立花孝志党首(55)は3日、国会内での党の定例会見で、参政党と参政党副代表・事務局長の神谷宗幣参院議員(45)を相手に1億円の損害賠償を求める訴訟を2日に東京地裁で起こしたことを明らかにした。

 立花氏は「信用毀損(きそん)。『反社とのつながりはあるんですか?このまま放置するんですか』などと相当の電話が来た。質問状を出そうと思ったが提訴する」と、神谷氏が1月31日に山口県下関市内で行った演説での発言が看過できないと語気を強め、提訴した理由を説明した。

 神谷氏は演説で、NHK党員の質問に応じる形で「NHK党の質問に答えない理由は、グループの中に極左暴力集団、反社(反社会的組織)と繋がりのある人たちが幹部にいるから」などと発言。これまでは参政党の街頭演説会などに乗り込み、公開討論を要求してきた立花氏やNHK党の黒川敦彦幹事長(44)らの行動を党の切り崩し行為だと断じ「場外乱闘のようなことには、一切関わるつもりはない」と応じない態度をとっていたが、方針を転換させた。

 参政党をめぐっては、党員をだまして党費を集めたり寄付などをさせたとして、現役党員や元党員が原告団になり、同党やボードメンバー(役員)を相手に返還や損害賠償を求める民事訴訟も起きている。

 立花氏は「お困りの国民から、相談ごとが複数の人から来た。お一人お一人が裁判や返金交渉をするのは大変なので、国民に迷惑をかけている団体として、原告になっていただける人を募って、裁判費用を肩代わりした」と支援理由を説明した。

 妨害行為を受けているとする神谷氏は、1月25日の国会内での定例会見で「表に出していないものもある。どういったことがあって、どういう意図でされているのか、党員の方にわかりやすくお話しできる機会になればと思っている」と、3月4日に都内で行う政治資金パーティーで党員、支持者に向け“真相”を話すとしている。

 立花氏は「判決が出るまで待ってられない。聞き出していきたいし、しっかりとぶつかって行きたい。話し合いをしたいというのであれば応じる」とし、公開討論要求は続けると明言。神谷氏らが登壇する8日の街頭演説会に出向く意向も示している。熱狂的な支持層を持つ両党が、一触即発の事態に陥った。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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