ガーシー参院議員、懲罰委員会付託へ N党・立花孝志党首「除名になっても次の選挙で立候補」
NHK党の立花孝志党首(55)と同党政調会長の浜田聡参院議員(45)が8日、国会内で、尾辻秀久参院議長(81)にガーシー参院議員(51)の欠席理由書を提出した。7日以内に国会登院を促す招状を受け取っていたガーシー氏はドバイに滞在中で、最終期限になっていたこの日の参院本会議を欠席した。尾辻氏は懲罰委員会に付託する方針で、ガーシー氏に処分が下される可能性が高くなった。
立花氏は国会内での会見で、尾辻氏に手渡した欠席理由書を記者団に公開した。書面では「NHKが郵便法違反の実行犯の氏名や不当に得た利益の金額を公表していない。また、NHK党以外の国会議員や大手マスメディアがNHKの郵便法違反という犯罪行為について追及していないから」とした。
NHK党は、郵便法で禁止されている民間業者による信書配達をNHKが委託したとして、郵便法違反容疑でNHKを警視庁に告発し、受理されている。
ガーシー氏を3月に帰国させ、NHKの令和5年度予算を審議する同月下旬の総務委員会での“国会デビュー”を狙っていた立花氏は「国会議員や大手マスコミはNHKの犯罪を追及しない。ガーシーと浜田(聡)議員の2人だけが追及している。国政調査権を使って、ほかの国会議員にも動いていただきたい。NHKの予算を審議するのに、郵便法違反については盛り上がりに欠く。世論を盛り上げないといけない」と主張した。
その上で「この腐った権力者がいる日本に帰ってくれば、ガーシーは必ず必要以上の罪をかぶせられる。日本に来ないようにお願いしている。ガーシーも3月に日本に戻ってくるか決めかねている」とし、3月上旬に帰国するとしていたガーシー氏に「今はまだ帰国するな」とストップをかけていることを明らかにした。
国会欠席を続けるガーシー氏に処分が下る可能性が高まったことに、立花氏は「懲罰委員会が開かれることについては賛同します。ただ、ガーシー議員にオンラインでヒアリングすることを切に願っている」とした。
懲罰は重いものから除名、登院停止、議場での陳謝、戒告がある。立花氏は「犯罪や実刑、迷惑行為をしてわけでないので職を解かれることはない」との見通しだが、最悪の事態も覚悟。「もし除名になっても、次の参院選でガーシーは立候補する」と再出馬を宣言した。
(よろず~ニュース・杉田 康人)