ガーシー参院議員除名ならホリエモン秘書が繰り上げ当選へ N党が協議、立花党首が涙ぐむ場面も

 NHK党の定例会見が17日、国会内で行われ、立花孝志党首(55)ら党幹部が出席。国会欠席を続け懲罰が検討されているガーシー参院議員(51)が除名された場合の対応を協議。2022年の参院選で比例代表4位の得票だった斉藤健一郎副党首(42)を繰り上げ当選させる考えを示した一方、立花氏が涙ぐむ場面もあった。

 オープンすぎる公開協議だった。参院選の全国比例で当選したガーシー氏が除名された場合の対応を記者団から問われた立花氏は「ホリエモンの力が欲しいし、ホリエモンの声を国会に届けて欲しい。斉藤くんを繰り上げ当選にしたいと決めている」と、堀江貴文氏(50)秘書の斉藤氏を後任に指名した。

 同席していた2位の山本太郎氏(48)、3位だった党幹事長の黒川敦彦氏(44)を比例名簿から外すとし、高額の活動費を渡すなどの条件を提示。「密室で決めたくないし、この場でやるのが適切」とし、2人に頭を下げた。

 れいわ新選組の山本太郎代表(48)と同姓同名の山本太郎氏は、れいわの山本代表が参院選にくら替え出馬を表明した際にNHK党が同姓同名の候補者擁立を決めた際に出馬した。「お金じゃない。選挙で応援してくれた支援者もいる。一度は議員バッジをつけてみたい」と一度は戸惑いを見せた山本氏だったが「NHK党の議席。立花さんの船なので」と承諾した。

 黒川氏も「党首についていく。ガーシー議員が除名されないことがベストだが、目先のバッジはいらない」などとして、立花氏の提案を受け入れた。おとこ気を見せた山本氏と黒川氏に、立花氏は涙ぐみながら感謝。「(次を)誰に決めるかという判断はしんどい」と、めずらしく弱音を吐いた。

 国会に登院しないガーシー氏に対する世論は厳しく、欠席理由とした「NHKの郵便法違反を国政調査権に基づき国会が追及しないから」という主張にも他党の国会議員は同調せず、冷ややかだ。「ガーシーに対して世論の圧がすごい。正しいことを発信しているつもりだが…。弱音を吐いていてもしかたがない。党のピンチをチャンスに変えるしかない」と何度も目元に手をやった。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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