関智一 新生アニメイトに感慨深げ 自身が演じる“アニメ店長”の扱いには不満

 声優の関智一が16日、リニューアルしたアニメイト池袋本店のオープニングセレモニーにカリスマホストで実業家のROLANDらと参加し、アニメ界の地位向上を感慨深げに語った。

 関はアニメイトの宣伝キャラクター“アニメ店長”兄沢命斗役など、20年以上同店に関係してきた。「日本全国、海外へ大きくなっていくと社員さんが語っていた夢が、実現していったのに胸が熱くなります」としみじみと語った。

 アニメイトの成長に呼応するように、関自身もテレビのバラエティー番組、昨年はNHK大河「鎌倉殿の13人」に出演するなど、仕事の幅を広げた。「アニメ以外にも進出する機会が増えてきた」と声優界全体としての現状を語り、「アニメのパワーアップを感じています。スタッフからの接し方も昔と比べて優しくなりました」と、環境の変化を歓迎した。

 その一方、アニメイトでの兄沢命斗の扱いには不満を抱く。「結構虐げられている。今年で誕生23年くらいですけど、開店と閉店時の『ありがとう。僕が誕生して10周年を迎えました』というナレーションが今も使われています。店舗を新しくするならナレーションも新しくしてほしい。他社のアニメは大事にしますが、自分たちのアニメには愛がない」と、隣にいた同社代表取締役の藤樹潤氏に視線を向け、「大変申し訳ありません」とタジタジにさせた。アニメイトの社員も兄沢の存在を知らなかった最近のエピソードを明かし「もうちょっとアニメ店長をよろしくお願いします。(新録する際は)割高でお願いします」と、銭ゲバキャラで笑わせながら畳みかけた。

 今年3月で40周年を迎えるアニメイト池袋本店が、建物に隣接していた池袋保健所跡地に増築し、旧店舗と一体の建物として大幅に改築。この日のオープンには、開店前に1000人超が行列をつくった。

 プライベートでは、アニメイト来店時にファンから気付かれることがないという関。“アニメ店長”兄沢命斗の視点から「店舗が広くなり余裕を持って買い物ができます、と自負しています。わがアニメイト池袋本店をよろしくお願いします」と呼びかけ、最後は「またここで会おう!オレと君との約束だ!」と決めセリフを披露。プライベートとは正反対の存在感を見せつけた。

(よろず~ニュース・山本 鋼平)

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