節約のために挑戦した家庭菜園で思わぬ隣人トラブルが勃発!「近所で腫れ物扱いの日々に……」
昨年から続く物価の上昇により、さまざまな節約術に挑戦する家庭が増えているそうです。なかでも、値段の上昇が止まらない青果類は、家庭を圧迫するいちばんの原因。少しでも負担を減らそうと、家庭菜園をはじめる人も多いと聞きます。
その一方で、「虫が飛んでくる」「肥料などのニオイが嫌」などの思わぬ隣人トラブルも、SNSなどで頻繁に見かけるようになりました。そこで、実際に家庭菜園が原因で隣人トラブルに発展したという大阪にお住まいのKさん(女性50代)に話を聞きました。
害虫問題がトラブルの発端に。
Q.どういったきっかけで家庭菜園をはじめられたのですか?
Kさん:コロナ禍で家庭菜園が流行っているというニュースを見かけて、もともと健康には興味がある方でしたので「自分も無農薬野菜を作ってみたい」と思ったのがきっかけです。
Q.トラブルのきっかけは何でしたか?
Kさん:家庭菜園を初めてしばらくは特に問題なく楽しめていたのですが、ある程度育つとお野菜や茎だったりに害虫がつきはじめたんです。虫が苦手ということもあって、害虫処理を怠ってしまったのですが……。ある日、滅多にうちに来ることがないお隣さんが訪ねてきまして、「何の用だろう」と思って玄関を開けるとあきれたような表情で、「ちょっと最近、去年よりうちに虫がいっぱい来るようになってね、お宅の庭で育ててるお野菜が原因かと思ったの。何とか殺虫剤かけたりして対応してくれないかしら」と注意されてしまいました。
Q.それで、どうされたのですか?
Kさん:もちろん、迷惑を掛けちゃいけないと思ったのですが……そもそも、ここは田舎なのでうちが原因とは限らないのではという気持ちもありました。できれば殺虫剤は使いたくないし、とはいえ自分で虫を取るのは怖いし。旦那も面倒くさがって協力してくれないしと、悩んでいました。それからお隣さんとは顔を合わせる度に、家庭菜園のことで嫌味っぽく注意されるようになり、他のご近所さんも、挨拶をしても引き攣ったような表情で何となく腫れ物扱いのような感じになっていきました。
もともと人見知りでご近所付き合いも苦手で孤立気味だったのがさらにひどくなりました。近隣で唯一付き合いのある人がいるのですが、その人にLINEで「Kさんの家庭菜園の話、害虫のことを注意しても聞いてくれないみたいな噂になってるよ」と教えてもらいました。これはマズイと思って、泣く泣く収穫できそうな分は収穫して、その他の茎だったりは旦那に頼み込んで丸ごと処分しました。
Q.その後、お隣さんとはどうなりましたか?
Kさん:それからはもう家庭菜園はやめたこともあり、時間も経っていますので、以前のように腫れ物扱いのような雰囲気は無くなりました。挨拶をしても以前のように返してもらえるようになりましたし。もともと虫も苦手ですし、こういったトラブルに発展するのも嫌なので、これからも家庭菜園はやらないと思います。無農薬野菜、食べたかったけど……。
家庭菜園をはじめるときは、周辺にしっかりと気を配りながら、ご近所との良好なお付き合いも大切にしないといけないのかもしれませんね!
(よろず~ニュース特約・こずえ)