参政党・松田学代表 話題の昆虫食に物申す「有無を言わせない推進に強い違和感」 内閣に質問主意書を提出

 参政党の松田学代表(65)、事務局長兼副代表の神谷宗幣参院議員(45)、ボードメンバー(幹部役員)の赤尾由美氏(57)が22日、国会内で党の定例会見に出席。神谷氏が内閣に「農林水産省、政府系企業による昆虫食推進に関する質問主意書」を提出したことを明らかにした。

 松田氏は、昆虫食が話題になっているとして「将来の食料危機に備えて、選択肢の一つとして議論されている。温室効果ガスの排出を減らせるということでそういうフレームなんですが、国民の中から『絶対に食べたくない』という意見、非常に声が強い。昆虫食推進の背景には、SDGs(持続可能な開発目標)を錦の御旗のように掲げ、無理やり昆虫食を食べさせる、有無を言わせない推進には非常に強い違和感がある」と主張した。

 さらに「そもそも日本人の体質にあった食物があるわけでして、昆虫食が日本人の身体に与える影響について、政府はちゃんと分析や評価をしているのか」と疑問を投げかける。「それよりもまずやることはあるだろう。私どもは昔から食べてきた食べ物について生産強化したりですね、フードロスを解消するとかおからを有効活用するとか、いろいろやることがある。政府は優先順位をどう考えているのか。与党側には昆虫食を推進する動きが結構強い」とした。

 神谷氏は、国会で畜産農家に対するヒアリングを行い、超党派の議員が参加したと説明。「今ある農業とか畜産とかをしっかり守ることをせず、いきなり代替食品のほうに力や予算を入れていくのはおかしいとの声が上がった。具体的には、760億円の予算があれば何とか廃業せずに済むという畜産農家がたくさんあるにもかかわらず、その予算を出さずに違った大量の税金を投入するのは順番がおかしい」と指摘した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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