Twitterから全国に広がったパペット人形『まじろー』の捜索活動「元気に帰って来てほしい」
Twitterでの呼びかけをきっかけに全国規模で展開された「まじろー」の捜索活動がSNS上で注目を浴びている。
「3月4日にまじろーが行方不明になりました。20年以上一緒にいた大事な大事な友達です。当たれるところは全部当たりましたが見つかりませんでした。今、まじろーが無事でいてほしい、元気に帰って来てほしい。それだけを心から願っています。まじろーを見かけた方はご連絡頂けましたら幸いです。」と投稿したのは関西在住で、件のパペット人形・まじろーと20年以上過ごしているという持ち主(@majilow_chang)。
3月4日に東京・下北沢のドーナツショップで写真を撮ったのを最後にまじろーは居なくなったそう。そのことに気づいたのは翌5日の早朝。
持ち主は心当たりのある忘れ物センターなどにも問い合わせたが見つからなかっため、Twitterでまじろーの捜索活動を開始したところ
「みつかるといいですね!私も、東京住みなので、探しながら歩きます!」「インスタフォロー致しました!どうかまじろーさん見つかりますように。都内在住なので注意してみてみますね!」「どうぞ戻ってきますように!ぬいさんだとすぐに探しに戻るかも?と、警察等に届けずに目につきやすいところに置いておく事もあるかもです。当日のルートがわかれば気にしておきますよ😊下北駅前のフェンスに数日間ちいかわポーチが放置されてて、確認したらPASMO入ってたので駅に届けた経験ありです」
と数々の応援の声や協力を買って出る声が。その甲斐あってか3月9日、まじろーは東京の八重洲のバスセンターに届けられ、無事持ち主のところへ戻ることができたのだ。
まじろーの持ち主にお話を聞いた。
近藤理菜(以下「近藤」):まじろーが行方不明になってから、どのような経緯でTwitterで搜索活動を始められたのでしょうか?
持ち主:自分たちでできる各所問い合わせや遺失物申請では見つからず、お手上げ状態になり、藁にもすがる思いでTwitterに投稿しました。
近藤:発見されるまでのエピソードをお聞かせください。
持ち主:Twitterに投稿してから何の進展も無い3日間は、大阪にある事を願って友人に協力してもらい、大阪の施設や警察に問い合わせるなどしました。ですが見つかったのは東京でした。情報の無い間はふわふわと抜け殻のように過ごしていました。
近藤:まじろーが見つかった時はどのようなお気持ちだったでしょうか
持ち主:良かった…!という思いでこころが満たされましたがずっと手が震えていました!最悪の事態も考えていたので安心からかどっと疲れが出ました。
近藤:まじろーの搜索活動を通して何か気付いたことなどございましたらお聞かせください。
持ち主:私と同じような方がものすごくたくさんいらっしゃるという事を知りました。大切な家族と離れ離れになってしまったという声が本当に多くて、まじろーのことを自分のことのように心配して下さる優しい方が本当に多いなと改めて気付かされました。
近藤:これまでの反響やコメントについてご感想をお聞かせください。
持ち主:Twitterで交流の無い友人から連絡がありネットの凄さを感じました。
ここまで反響があるとは思いませんでしたが、実家の両親からはまだ連絡が無いので黙っていようと思います。両親にとっても大事な家族のまじろーを危険な目に遭わせてしまったのは本当に申し訳無い思いでいっぱいです。
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大切な落とし物をしてしまった時、読者のみなさんは果たしてどうするだろうか?もし、どこに問い合わせても落とし物が見つからなかった時はSNSで協力者を募るのも一つの手かもしれない。殺伐としがちなSNSだが、それを通した温かい心の交流が存在することを今回のまじろーの捜索活動であらためて気付かされた。
なお、行方不明中のまじろーを守っていた幸運のポーチはバンド・THE BOHEMIANSのグッズ。THE BOHEMIANSは4月からライブツアーが始まるそう。現在もこのポーチが販売されているかはわからないが、ご興味ある方はぜひチェックしていただきたい。
(よろず~ニュース特約・近藤 理菜)