政女党・大津綾香党首「党の資金の流れが不明瞭」第三者委員会で調査へ 立花孝志氏は代表変更届提出

 政治家女子48党(旧NHK党)の大津綾香党首(30)が7日、都内で会見を開き、党に不明瞭な資金の流れがあったとして、第三者委員会を立ち上げ、弁護士とともに調査を始めたと発表した。党名義の銀行口座を、大津氏のものに名義変更。証拠保全のため、調査が終わるまで保持するとした。

 この日午前、前党首の立花孝志氏(55)が、同党の代表者を斉藤健一郎参院議員(42)とする届を総務省に提出。大津氏が代表から外れたとSNSで発表したが、大津氏は「承認していない。一切その同意をしていない」と主張。3月8日に立花氏から党首を引き継いだ際に「立花氏の人件費や資金の流れが不明瞭で、不正な使用がある可能性がある」とした。

 立花氏は党に約11億円の借金があり、大津氏が代表になったことで取り付け騒ぎが発生していると主張していたが「11億円の借用書の存在なども、今現在では確認されていない。資金について不明瞭なこと自体が、国政政党として問題。党の自浄作用として、今までブラックボックスだった運営について弁護士や有識者に参加していただき、クリーンな運営に変えていきたい」と強調した。

 大津氏は「こんな政治は嫌だな、と思う内容が私が参加した党で起きてしまった。調査結果次第では、許されない事態になる可能性がある。目をつぶることができなかった」とし、状況をYouTubeやSNSで報告していくとした。

 政治家女子48党の全体LINEからも外されてしまったと苦笑する大津氏。「そんなに隠したいことがあるのかなって思う。立花さんに盾突くっていうのは怖い。お金のこともそうですけど、私は本当にそういう環境こそ変えていきたい」。大津氏が立花氏に反旗を翻し、党には2人の“党首”がいる分裂状態に陥った。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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